ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です
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今、ネットフリックスで浦沢直樹原作のアニメ「MONSTER」を見ているのだが、話が長い。チョイ役に至るまでその人物の過去までエピソードにするのだから、長くなるわけだ。そこを「重厚だ」と評価する向きもあるのだろうが、実写映画化するなら、話を相当刈り込まないと散漫で冗長な作品になるだろう。登場人物を10人以内にする、というのは無理にしても、やたらと脇役の人物描写をするのはやめたほうがいい。それと、話の鍵になる童話(あるいは童話作家)が、あまりホラー道具として生きていないと思う。とにかく、同じような描写が何度も何度も繰り返されるのは辟易する。まあ、50話近く見たので、最後まで見るつもりだし、これだけの話を組み立てた能力と努力は凄いと思う。
政治ドラマとしては、過去に社会主義国家であった東ドイツを悪役として描くのは安易な感じがする。むしろ、西側国家の悪を描いたほうが面白いのではないか。洗脳にしろ国家犯罪にしろ、西側も東側以上であるだろう。まあ、今は存在しない東ドイツを悪役にしたほうが作り手にとって安全だ、というのは分かるが卑怯な感じはある。
ついでに言えば、Drテンマは昔のテレビ番組「逃亡者」がモデルだろう。そして、「フランケンシュタイン博士」でもある。「怪物」に自分の手で生命を与えたのだから。
実写化するなら劇場用映画よりも、ネットテレビ用映画にしたらいいと思う。それなら冗長さも散漫さも気にならないだろう。
(以下引用)
政治ドラマとしては、過去に社会主義国家であった東ドイツを悪役として描くのは安易な感じがする。むしろ、西側国家の悪を描いたほうが面白いのではないか。洗脳にしろ国家犯罪にしろ、西側も東側以上であるだろう。まあ、今は存在しない東ドイツを悪役にしたほうが作り手にとって安全だ、というのは分かるが卑怯な感じはある。
ついでに言えば、Drテンマは昔のテレビ番組「逃亡者」がモデルだろう。そして、「フランケンシュタイン博士」でもある。「怪物」に自分の手で生命を与えたのだから。
実写化するなら劇場用映画よりも、ネットテレビ用映画にしたらいいと思う。それなら冗長さも散漫さも気にならないだろう。
(以下引用)
ドイツの名門病院に勤務する天才日本人脳外科医天馬賢三。彼の元へ頭に銃弾を撃ち込まれた少年が運び込まれてくる。少年の養父母は何者かによって殺害され、一緒に病院に運び込まれた双子の妹は無傷ながらショック状態。少女はうわ言の様に呟く——ころして。
人を巧みに操り殺人を繰り返す"モンスター"を脳外科医の主人公天馬賢三が追うサイコサスペンス。サスペンスアニメでこれほどまでに重厚なストーリーのものを観たのは初めてで感動した。関わった人間が次々と死んでいく危険人物を追うストーリーということで、アニメの括りで言えば『バビロン』が思い出されるが、あの作品に匹敵するレベルの非常に凶悪なアニメだった。『バビロン』同様恐怖を煽る演出が多く、サスペンスではあるがホラーにも片足を突っ込んでいる作品である。
74話とハイボリュームなだけあってとにかくこのジャンルの良いところが余すところなく詰まっており、サイコサスペンスを主軸にポリティカルスリラーやフィルムノワールの要素などもあり、非常に贅沢な内容になっている。サスペンスとしては道草を食うような回が多いがそれもまた物語の良い緩急になっており、道草回の多さを感じさせないレベルでテンポ良く人が死にまくるため退屈しない。
また、展開やキャラクターなど海外の映画やドラマからの影響を随所に感じるので洋画好きにはより一層楽しめる内容になっている。作中で「赤ん坊」の通称で呼ばれているキャラクターがカルトドラマ『ツイン・ピークス』に出てくる小人のわかりやすいオマージュキャラクターで、ツイン・ピークスが大好きな僕は個人的に登場時にはかなりの衝撃を受けた。また、主人公天馬の元フィアンセであるエヴァなんかはフィルムノワールによく出てくる女性キャラクターの特徴を踏襲しており、高飛車で高慢な、しかし時折見せる純真さがどこか憎めないキャラクターでとても魅力的。このように海外ウケが良さそうなこともあってギレルモ・デル・トロがHBO系列でTVドラマ化を企画中らしく、とても待ち遠しい。
人を巧みに操り殺人を繰り返す"モンスター"を脳外科医の主人公天馬賢三が追うサイコサスペンス。サスペンスアニメでこれほどまでに重厚なストーリーのものを観たのは初めてで感動した。関わった人間が次々と死んでいく危険人物を追うストーリーということで、アニメの括りで言えば『バビロン』が思い出されるが、あの作品に匹敵するレベルの非常に凶悪なアニメだった。『バビロン』同様恐怖を煽る演出が多く、サスペンスではあるがホラーにも片足を突っ込んでいる作品である。
74話とハイボリュームなだけあってとにかくこのジャンルの良いところが余すところなく詰まっており、サイコサスペンスを主軸にポリティカルスリラーやフィルムノワールの要素などもあり、非常に贅沢な内容になっている。サスペンスとしては道草を食うような回が多いがそれもまた物語の良い緩急になっており、道草回の多さを感じさせないレベルでテンポ良く人が死にまくるため退屈しない。
また、展開やキャラクターなど海外の映画やドラマからの影響を随所に感じるので洋画好きにはより一層楽しめる内容になっている。作中で「赤ん坊」の通称で呼ばれているキャラクターがカルトドラマ『ツイン・ピークス』に出てくる小人のわかりやすいオマージュキャラクターで、ツイン・ピークスが大好きな僕は個人的に登場時にはかなりの衝撃を受けた。また、主人公天馬の元フィアンセであるエヴァなんかはフィルムノワールによく出てくる女性キャラクターの特徴を踏襲しており、高飛車で高慢な、しかし時折見せる純真さがどこか憎めないキャラクターでとても魅力的。このように海外ウケが良さそうなこともあってギレルモ・デル・トロがHBO系列でTVドラマ化を企画中らしく、とても待ち遠しい。
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