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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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まあ、東京はこれで完全脱落だと思うが、小田嶋師のツィッターの切れ味はいつも抜群だ。


(以下引用)




小田嶋隆 ‏@tako_ashi 9月5日

東京が安全な理由を福島との距離で説明した人間は、自分の言葉が福島の危険さを世界に宣伝してしまっていることに気づいていない。福島が危険であるのだとしたらとんでもない切り捨て発言だし、福島が安全であるのだとしたら、最大級の風評被害誘発発言だぞ。





(付録)「日刊ゲンダイ」電子版より




元スイス大使が緊急提言「IOCは原発事故の真相を知っている」

【政治・経済】

楽天SocialNewsに投稿!
2013年9月6日 掲載
 

最終情勢


写真(左下):東京電力提供
<「もはや日本に勝ち目はない」>

 欧米メディアが福島原発の汚染水を問題にしはじめている。国際社会は日本をどうみているのか、東京五輪はどうなるのか――。原発問題に詳しく、公述人として国会にも出席した元スイス大使の村田光平氏に話を聞いた。

 2020年五輪の開催地に東京が選ばれる可能性はかなり低いでしょう。いまからでも日本は、五輪招致を辞退すべきです。

 日本政府は福島原発の問題を国際社会から隠そうとしてきました。でも、とっくに世界は原発事故の深刻さに気づいています。欧米メディアが一斉に取り上げているのをみれば明らかでしょう。海に汚染水を流し続けているのだから、もはや日本だけの問題ではないということです。

 ドイツの「キール海洋研究所」が昨年、福島原発事故によって太平洋がどうなるか、6年後の放射能汚染をシミュレーションしています。太平洋は真っ赤になっている。当然、IOC委員のメンバーも、シミュレーションの中身を知っているでしょう。

 また「核戦争防止国際医師会議」(IPPNW)は6月上旬、「原発事故は解決から程遠い」と声明を出しています。

 アメリカでは福島原発について、1億人の署名運動が始まりつつある。日本政府に任せていては不安だから、アメリカ政府が解決に乗り出すべきだと、オバマ大統領に直訴するそうです。

 世界中が危惧しているように、もはや民間の東電に汚染水問題を解決できないことはハッキリしています。残念ながら日本政府も解決できないでしょう。いま安倍政権がやるべきことは、国家を挙げても処理できない事実を国際社会に正直に公表することです。そのうえで、国際協力を仰ぐしかありません。

 いま日本は、福島原発事故を収束できず、国際社会に不安感を与えている。この先、世界中に協力を求めなくてはいけない。なのに、オリンピックを開催しようというのは、あまりに無責任だし不道徳です。

 もはや、東京に勝ち目はないと思います。もし、東京開催が決まったら、IOC委員会は存在価値や見識を問われるでしょう。IOCは原発事故の現実を知らないのか、と必ず批判される。でも、IOCはそれほどバカじゃないと思う。

 五輪招致のために安倍総理がブエノスアイレスに行くのは、国家の危機である事故処理よりも、オリンピックを重視したと捉えられても仕方がない。総理はブエノスアイレス行きを断念すべきです。

▽村田光平(むらた・みつへい) 61年東大法卒。外務省入省。セネガル大使、スイス大使などを歴任。東海学園大名誉教授。





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広澤克実のブログから転載。
特に面白いのは、阪神が横浜のヒットエンドランを見破って(おそらくサインが阪神側に盗まれていたのだろう)ボールをウェストして走者を刺したという話だ。
私がスクイズの次に嫌いなサインプレーが、この「ヒットエンドラン」なのである。
このサインを出されると、打者はどんな投球でもバットを振らないといけない。走者は球がウェストされても走らないといけない。よほどの弱肩捕手でもないかぎりは、走者が確実に走ると分かっていれば、刺すだろう。
つまり、ヒットエンドランはスクイズと似た博打プレーなのである。まして、そのサインが相手にばれていたら、博打どころか、自殺プレーだ。
現在の横浜の弱さは、こうした「諜報活動」面にも出ているようだ。そして、中畑監督の監督としての力量も、この局面でヒットエンドランという作戦を取る、というあたりから推定できる。まさに広澤氏が言うように、「野球を知らない」野球人だと思われる。
私は、今の横浜に「明るい雰囲気をもたらす」ことを期待して中畑監督が来たことを歓迎する意見を当ブログで書いたが、それほどチームも明るくなってもいないようだし、あまりに駄目試合を続けると、チームが腐る。そろそろ次期監督を内定しておく時期だろう。私としては、ラミレス(たぶん、今季で選手からは引退だろう)をお勧めする。どうせ誰がやってもダメならば、日本人には無い発想を期待したいのである。
広澤氏でもいいな。桑田の監督適性も見てみたい気もする。江川も面白い。まあ、面白い人材はたくさんいる。
江川監督、桑田投手コーチ、広澤打撃コーチ(あるいはヘッドコーチ)でどうか。打撃コーチはラミレスでもいい。
おや、全員、私の嫌いな「ジャイアンツ」出身だ。(一度は巨人のユニフォームを着ている、ということだが)



(以下引用)



2013年09月04日(水)

白仁田の好投
テーマ:2013タイガース

実に 清々しい気分だ。苦労人が報われるということは なんとも清々しいものである。

スタンリッジのアクシデントで 白仁田にチャンスが回ってきたのだが 見事に チャンスをものにした。

もちろん、ローテーション投手が登録を抹消されるというチームにとっては危機的状況であるので、全てを手放しには喜べない。しかし白仁田にとっては 本当に良かった。

昨夜の試合、すべては 1回表と裏の攻防にある。

1回表 梶谷の考えられない悪送球から始まる。立ち上がりは どんなに経験のある投手でも不安があるという。三浦の中で ホッとした瞬間 悪送球されれば さすがのベテランでも動揺するだろう。
心の整理もつかないうちに マートンに痛打された感じだ。

反対に1回裏 先頭の石川にライト前ヒットを打たれ、続く 山崎の初球のボール球を見た時 完全に白仁田は浮き足立っていた。ところが、続く2球目 バッテリーは 相手の作戦を見破り ウエストをしたのだが、これが 見事という他ない。なかなか見られないファインプレーだ。

ふつう、コントロールの定まらない投手にヒットエンドランという作戦は取りにくい。ボールになる確率が高いのだから エンドランをかけると わざわざ 相手投手を助ける作戦になる。

例えば、能見とか三浦とかコントロールの良い投手なら話は分かる。白仁田という あまり データのない投手に しかも 初先発でコントロールが定まらない投手には取りにくい作戦だ。

加えて 2点ビハインドのチームなら尚更だ。こんなところで エンドランのサインを出す監督は よっぽど 野球を知らないか 意表を突く事が好きなのだろう。

どちらにせよ、守備側からすれば 予想し難い作戦である。にもかかわらず、清水は 完全に読み切った。守備側からすれば このウエストは 確かな根拠がないと出来ないプレーなのだ。

万が一、ここで攻撃側がバントや待てのサインを出していたら、2ボールとなり たちまち四球が頭の中をチラつく。なので2-0 とリードしているチームとしては ウエストは 何か余程の根拠がないと なかなか出来ないのだ。

結果、このプレーで 白仁田は立ち直った。清水のプレーが白仁田を救ったのだ。別の言い方をすれば 中畑監督がエンドランのサインを出してくれたので白仁田は立ち直ったのだ。

それにしても、何が起こるか分からないのが野球界だ。予期せぬスタンリッジのアクシデントに対し タイミング良く投げられた白仁田。これもまた、「運」というものか。

今回の好投で白仁田は またチャンスをもらえるだろう。次の登板も 非常に大事になる。課題も多い。次回の登板までに 修正する事もあるし、スキルアップしなくてはならない事もある。

しかし、この成功体験が 白仁田を 何段階も飛躍させてくれる事を切に望みたい。

科学上の大発見の多くは、他の研究の過程で偶然的に見つかったものだと言う。



(以下引用)





小田嶋隆 ‏@tako_ashi 16時間

文化とは思慮の浅い人間が手当たり次第にキノコを食べたことの結果である。






最近、テレビの天気予報の語り口がウザイ、とお嘆きのあなたに。



(以下引用)









小田嶋隆 ‏@tako_ashi 6時間

「これまでに経験したことのないような大雨って言うけどさ。あたしの人生はずっと土砂降りだったのよ」とか、蓮っ葉な気象予報士がグダグダと自分の話ばっかりする感じのお天気ニュースは絶対に阻止しなければならない。


















小田嶋隆 ‏@tako_ashi 6時間

昔のフランス映画みたいなアンニュイな写り方で登場する気象予報士の女がさんざん自分語りをしたあげくに(「ほら、あたしって◯◯なところあるから」みたいな)最後の2分だけ天気の話をするみたいな番組を許さない市民の会をあらかじめ結成しておいてだな










小田嶋隆 ‏@tako_ashi 6時間

気象ポエムを許さない市民の会はよ


















小田嶋隆 ‏@tako_ashi 6時間

おまいら素人には対処できないような大雨が降るおそれがあります



















小田嶋隆 ‏@tako_ashi 6時間

気象庁が「明日の東京地方では、はじめての恋が消えた時のような透明な青空が広がるでしょう」とか言い出したら苦情電話を入れるぞ。


















小田嶋隆 ‏@tako_ashi 7時間

「これまでに経験したことがないような大雨」は、曖昧さもさることながら、独特の文芸臭というのか、ポエムっぽさに抵抗を感じるです。








ゾンビラブコメ映画(らしい)「ウォームボディーズ」の、次の推薦コメントが面白い。
映画館で見る気はないが、DVDになったら見てもいいな。


(以下引用)





はっとりみつるコメント


「欲しいのは、君の思い出だーーー」こんな理由で脳を食らうゾンビ“R”に皆胸がキュンとするはず。そう、人間だってゾンビだって、ロマンティックなラブコメがしたいんです!




「人力でGO」というブログから転載。
こういう箇条書きでまとめたものには何か魅力がある。論理的な感じが脳内麻薬を生み出すのかもしれない。


(以下引用)



2013/8/28

戦争の作り方・・・メディアが片棒を担ぐ現代の戦争  時事/金融危機

 

この映像は必見です、

シリアで何が起きたのか?
そして、何が起ころうとしているのか・・。





1)テロリストは食料や生活物資の輸送を遮断
2)店舗の営業を妨害
3)生活物資や食料の不足が、政府への不満に代わって行く
4)現状が打開されるなら、アサド政権が倒されても良いと考える様になる

5)反体制デモが政府側に襲われたという噂を流す
6)警官や治安部隊を訓練されたテロリストが襲撃
7)投入された政府軍を訓練されたテロリストが襲撃
8)戦闘が拡大

9)市民の被害は全て政府の仕業としてネットで拡散
10)欧米メディアも、欧米政府がアサド政権を悪者として糾弾を繰り返す

11)化学兵器の使用疑惑で、欧米諸国が直接軍事介入


こんな事が、リビアでも、エジプトでも、シリアでも繰り返えされているのです。

そして、不可解なのは、必ずしも石油利権獲得が目的では無い事。
中東情勢の混乱こそが、目的化しています。


比較的正確な情報を伝えていた「ロシアの声」がおとなしい・・・。




「スカイヲーカー」さんのブログから転載。
痛快である。
実際、そういう「エリート」たちが社会の上層部(というよりその手下)なのだから、度を越した拝金主義の結果、フクシマなどによって死に瀕している日本の今の姿も当然だろう。



(以下引用)



一生懸命受験勉強している高校生や浪人生に、「何のために一流校を目指すのか」と聞くと、「一流企業に入社して高所得を得て、いい暮らしをするため」って答えるのが普通なんだと私は思う。

「なぜ医学部を目指すのか」

「医者になれば、片っ端に健康診断をして癌だと診断をしては、癌患者を増やすことでボッたくり、抗癌治療で高所得を得ていい暮らしができそうだから」

「なぜ弁護士を目指すのか」

「悪徳弁護士になれば報酬をボッタくれそうだし、高所得でいいくらしができそうだから」

「なぜ、企業家を目指すのか」

「詐欺悪徳商法や破産詐欺などの知能犯罪を繰り返すことで他人の財産を収奪して大もうけすることでいいくらしができそうだから」

「なぜ、政治家を目指すのか」

「馬鹿でも選挙に通りさえすればセンセイだし、新幹線のグリーン無料乗車券や議員年金や各種お得な特典があるから」

「なぜ、新興宗教家を目指すのか」

「ウソ八百並べて、馬鹿どもを洗脳して、お布施だといってはボッたくれるし、すべて無税で丸々収入になり、高収入でいいくらしができそうだから」

「なぜ、高級官僚を目指すのか」

「学生時の試験結果がよかっただけで一生税金で高収入で過ごすことができて、はっきりいっておいしいから」







また同じような話かよ、と思われるかもしれないが、我が意を得たり、という話なので転載しておく。
解説は不要だろう。
もちろん、速い球は最大の武器にもなるが、それは遅い球や変化球とのコンビネーションがあっての話であり、最悪、速い球が無くても一流投手にもなれるのである。とは言っても、まあプロ最低レベルの速球は投げられる、という前提での話であり、一般人には時速100キロも投げる能力は無い。



(以下引用)




稲尾和久氏「速い球投げたいと言っているうちはアマチュア」

2013.08.27 07:01




 楽天の田中将大が、2シーズンにまたがってではあるが連勝記録を続け、それまでの日本記録だった故・稲尾和久氏の20勝を超えた。シーズン20勝以上を8年連続で成し遂げた稲尾氏について、スポーツライターの永谷脩氏が綴る。

 * * *
 稲尾の20連勝は、1957年7月18日の大映戦から10月1日の毎日戦まで。プロ2年目の20歳の時であった。当時の話を、稲尾から聞いたことがある。

 同年春のキャンプで、稲尾は自ら進んで、中西、豊田らの練習時に打撃投手を務めた。そしてファウルや凡打になった時、なぜそうなったかを聞いている。そこで得た結論は、「タイミングさえずらせれば打ち取れる」ということだった。「速い球を投げたい」というこだわりを捨てた時、20連勝ができ、その延長線上に稲尾の最大の武器であるスライダーが誕生したのだった。

 日南学園の寺原隼人(ソフトバンク)が158キロの甲子園最速記録を出した時、稲尾がポツリと言った言葉が耳に残っている。

「速い球を投げたい、鋭い変化球を投げたい。そう言っているうちはまだアマチュアだよ」

 田中が21連勝を記録した試合、最速は149キロ。以前ほどスピードを気にしなくなった田中のピッチングを、稲尾はどう評価するだろうか。

※週刊ポスト2013年9月6日号



「スタートレック イントゥダークネス」の予告編動画を少し見たのだが、この技術力でぜひ「銀河英雄伝説」を三部作くらいにして作ってほしいものである。ハリウッドも日本の漫画のパクリばかりしなくても、大衆小説にも面白いものはある。田中芳樹の「銀河英雄伝説」は、ハリウッド作品に最適の素材である、と私は断言する。と言うわりには、ヤン・ウェンレー以外の名前を覚えていないのが老化現象か。ついでながら、「スタートレック」に出たカンバーバッチ(テレビ版シャーロック・ホームズのあの俳優)は、ぜひ「銀河英雄伝説」の主役級で使ってほしい。あの顔は、出るだけで面白い顔である。昔は、そういう俳優がたくさんいたものである。ハリウッドで「銀河英雄伝説」が作られるなら、出来上がるまでの毎日が楽しみだ。そういう作品は、そう多くはない。
曲者俳優のオールスターキャストで、ぜひ作ってほしいものである。
監督はJ・J・エイブラムスでもいいのではないか。





前田有一の「超映画批評」から「ガッチャマン」実写版の批評を全文転載する。
映画を見なくても、その映画のすべてが分かったような気分になる、すぐれた文章だ。もちろん、それは錯覚なのだが、ここに書かれた批判の対象は、日本のクズ映画に良く見られる現象なので、日本の映画関係者は、襟を正してこの文章を読むとよい。
言うまでもなく、邦画がダメなのは、阿呆な監督を使うこと、阿呆な脚本家を使うことの2点が最大の理由である。もちろん、主役級にジャリタレを使って学芸会にするという欠点もしばしば見られるが、優れた監督が素人を使って見事な映画を作った例は枚挙に遑が無いから、やはり監督が有能か無能かが一番の問題である。有能な監督なら無能な脚本家は使わないはずだし。


(以下引用)



「ガッチャマン」4点(100点満点中)
Gatchaman 2013年8月24日公開 全国東宝系 2013年/日本/カラー/113分/配給:東宝
原作:竜の子プロダクション 監督:佐藤東弥 脚本:渡辺雄介 スタントコーディネーター:小池達朗 キャラクターデザイン:荒牧伸志(『APPLESEED』監督) VFX:白組 キャスト:松坂桃李 綾野剛 剛力彩芽 濱田龍臣 鈴木亮平 光石研

剛力ジュンが、原作ファンを過激に挑発

先ほど更新した「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の記事で、「邦画エンタテイメントはハリウッドに比べて社会問題をテーマにするのが下手」と述べたが、その典型例がこれである。しかも、娯楽と時事性を高度に両立させて本国の批評家筋から高い評価を得た前者と同週公開とは皮肉である。

21世紀初頭、侵略者ギャラクターにより地球の半分が壊滅した。彼らに対抗できるのは「石」の力を引き出せる800万人に1人といわれる適合者のみ。ISO(国際科学技術庁)の南部博士(岸谷五朗)は彼らを幼いころから鍛え上げ、最精鋭のエージェント「ガッチャマン」として対抗しようとしていた。

70年代に放映されたアニメ「ガッチャマン」は、小林亜星作曲の熱い主題歌や科学忍法「火の鳥」などスタイリッシュな見せ場、クールなキャラクターといった魅力で人気を博した。特徴的なのは、当時の子供向けアニメとしては珍しく社会問題を扱ったりと意欲的な作風だったこと。子供向きアニメだからと馬鹿にせず、真摯に作品(脚本)の質を高めようとの気概がそこにはある。だからこそ長い年月にさらされても、高く評価されているわけだ。

ところがこの実写版は、そのどれも継承しないという、いささか挑発的な態度で原作ファンに戦いを挑む。

ガッチャマンたちはえらくラジカルな思想を持っており、一人を救うためなら一千万人がどうなろうとかまわない、とのトンデモない価値観で戦う斬新なヒーロー。これには福田赳夫元首相もびっくりだ。

内容の4割くらいは彼らヒーローが語る青臭い中二病的理屈を聞かされ、のこり6割は剛力彩芽演じるジュンの、ケン(松坂桃李)に対する横恋慕で構成される。

このジュンは色狂いの設定になっているのか、はたから見るとケンとどうすればヤれるのか、そんなことばかり考えているように見える。映画のほとんどはこの剛力さんの一人ラブコメを楽しむ形になる。

おまけに彼女の毒舌ぶりが半端ではない。たとえばケンの元カノが死んだ話を聞いた時、だからケンは彼女を忘れられないのかと意気消沈するが、それが実は他の男の彼女だったと知るや開口一番「なんだ、よかったぁ♪」とのたまう。他人の死より自分の恋の方が大事なスイーツジュン、である。

さらに、個人的にはうまく実写にしたなあと感心していた恰好いいスーツを「あんな醜いスーツ着せられて」などとディする場面まであり、まさに傍若無人といった風体だ。

そんなわけでこの映画を子供と見に行くと、「ねえお父さん、どうしてあの人たちは女の子の話ばかりしてて戦いにいかないの」と、返答に困る質問をされてしまうだろう。事前に回答を考えてから映画館に行くことをすすめたい。

私がこの映画にいいたいことは、仲間内のゴタゴタは後回しにしてさっさと困っている人を助けにいってくれ、地球を救いにいってくれ、という一点につきる。

君たちの所属するISOなる機関が税金で運営されているのかどうか、それは知らない。だが君たちが雇われている理由は、人類を救う仕事をするためのはずだ。南部博士よ、目の前でもめている彼ら従業員を頼むから叱ってくれ、大人として。

脚本はいちいちつじつまのあわない事だらけで、つっこみ始めたらきりがない。見る人たちは、なぜ、なぜ、なぜそうなるの? を脳内で何回も繰り返すことになることになるだろう。エンドロール後には、続編やる気満々のワンシーンも用意され、最後の最後まで観客を呆れ、いや驚かせる。

それにしても、この映画は年度を代表するエンターテイメント大作のはずである。冗談ならともかく、真面目に作ってこんな風になってしまうのなら、映画会社の製作システムのどこかに重大な問題があるように思えてならない。中小企業診断士なのかマッキンゼーなのか、誰が適切かは知らないが、一度外部のチェックが必要なのではないかと思わず頭を抱えてしまう。


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