1: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:45:18.48 ID:ALlrMqyI0
野球以上に苦労したのが、メキシコでの生活だ。「メキシコ人は本当にマイペース」と苦笑いを浮かべる。久保が所属したチームでは首脳陣が試合開始の時間を当日まで把握しておらず、洗濯に出したユニフォームが返らずジャージで練習することも珍しくなかった。
◆タクシーを呼んでも乗るのは3時間後
2月のキャンプ中には練習後、予約していたはずのタクシーが球場に来なかったことがあった。すでに日が暮れていて、ホテルまでは徒歩で1時間。歩いて帰ろうと考えたが、「命が惜しくないのか」と同僚に止められ、球場での寝泊まりを覚悟した。3時間後にようやくタクシーが来たが、運転手はまったく悪びれる様子はなかった。給料は月に2度の振り込みだが、予定日より遅れるのが当たり前。労働ビザを球団に催促しても全然手続きは進まず、今季は最後までビザが下りないままプレーした。
日常生活も一筋縄ではいかない。今夏、自宅の冷房が壊れたため、業者に連絡したところ「明日行くよ」と言われたが、来ない。再び連絡すると、「明後日行くよ」と言われたが、やはり来ない。最初の約束から5日後にようやく来たが、その場しのぎの修理だからすぐに壊れる。業者が2か月以上出入りしているうちに、夏は終わっていた。コンビニに行った時は若い女性店員がお釣りをごまかしてきた。日本ではあり得ない出来事の連続にストレスを感じなかったのか。
「意識を変えて現地のルールで生活したら、今まで気づかなかった視点で世界が見える。日々新鮮だったから、人生で一番楽しかったよ。そもそも“常識”って何だろうって。メキシコ人から見れば満員電車に乗って仕事場に行く日本人が“非常識”に見える。メキシコは街に出ればみんな笑顔で、子供が元気に走り回っている。その姿を見て豊かさの意味を考えさせられた」
久保は「今、野球は趣味」と言い切る。DeNAを2017年に退団してからは、第一線ではプレーしない決断を下した。米国(独立リーグ)、メキシコでのプレーを選択したのは、世界遺産巡りなど各国の文化や慣習を知りたかったから。登板後に球場から6時間かけて移動して世界遺産を見ることも。マヤ文明の遺跡のチチェン・イッツァ、古代都市のテオティワカン、テキーラの製造体験……メキシコで撮った写真は、満面の笑みで写っているものばかりだ。
「毎日色々なことが起こるので覚えきれない」という久保はメキシコに着いてから、人生で初めて日記をつけるようになった。書き出した当初は時間にルーズなメキシコのリズムにイラつくこともあったが、2冊目になると、「5時間待った」と書いてあるのみ。慣れは恐ろしいもので、すっかりなじんでいた。試合中に髪を切っていたら、同僚のマニー・アコスタ(元巨人)に「おい、ゲーム中だぞ」と注意されたことも。「あっ、これはダメなんかって。ボーダーラインを試す日々やね」と笑う。日記には、「今日も生きていてよかった。毎日思う」という一文も。悲壮感ではなく、生きている喜びを実感して綴った。今後はどうするのだろうか。
「来年もメキシコか、あるいはドミニカあたりかな。イタリア、ドイツ、フランスとかヨーロッパでもプレーしたい。世界中の色々な国の文化を知りたくてこういう生活を送っているから辞める理由がない。50歳になっても野球はやっとるんちゃうか?」
引退の2文字はない。常識から解き放たれ、今後も世界各地を旅する。野球と共に。
6: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:47:27.42 ID:bQqNkg/D0
日本人は耐えられんやろ
こんなん
こんなん
7: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:47:52.54 ID:lC5t/opE0
充実してそうで羨ましいわ
8: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:48:10.11 ID:CjjTQLU00
国全体が沖縄みたいな時間の感覚やろ
4: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:46:53.25 ID:9vGh8PBX0
髪きるのは駄目なんかw
9: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:48:44.81 ID:aQR69Pka0
久保が注意されてて草
10: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:48:52.55 ID:q5hpIPWw0
試合中に髪切るとか馴染みすぎやろ
11: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:49:18.24 ID:TPQ02GRc0
将来的にたくさん仕事きそう
15: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:51:47.82 ID:QM2UoiGz0
まあ日本がきっちりかっちりしすぎなんだよな
そのせいで息苦しくなってる
そのせいで息苦しくなってる
16: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:51:52.75 ID:IiOnWBTK0
タダで海外旅行できると思ったら悪くないね
17: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:52:03.33 ID:ECb5hFHa0
友達多そう
18: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:52:44.66 ID:bGe3Cv8g0
ひええ
19: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:53:58.82 ID:b1qBoAZLM
ホテルまで夜歩いて帰ると命がなくなる国やで
20: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:55:45.46 ID:DxdSneYtd
これは陽キャ
22: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:56:55.83 ID:O2pqXHkK0
わい機械の据え付け仕事で行ったことあるけど安全なとことやべーとこの差がありすぎる
23: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:57:29.26 ID:IfA8y2W00
歩くのだめなんか
物騒すぎるだろ
物騒すぎるだろ
14: 風吹けば名無し 2019/12/26(木) 11:51:16.41 ID:ECb5hFHa0
なんか楽しそう
ええなあ
ええなあ
「燃え尽きる」自体は他競技でもある話です。サッカーだろうがバスケだろうが、
本格的な競技としては大多数は高校で終わり。進学するにしても就職するにしても、
レクリエーションレベルでは続けるにしても「上を目指す。少しでも上手くなる」という意味で
競技を続けるのはごくごく一部です。大多数の高校生選手にとって、
高校最後の試合は競技人生の集大成と言っても過言ではない。
それを「やりきった!」とか「完全燃焼!」とか表現するのはよくあることです。
これは野球部だって同じ。「燃え尽きる」のは高校で競技を終える
大多数の部員です。ひょっとしたら上で続けられるかもしれない
エースではない。でも、高校野球は悪い意味で平等主義ですから
(強豪も弱小も横一線で予選を行うなんて野球だけです)、
部員の大多数が燃え尽きることを望むなら、エースも燃え尽きることを
強いられるんです。これが事態の本質。