就職や転職活動で苦労した人なら誰でも「自分にコネがあれば…」と思ったことがあるのではないだろうか。苦労しないで大手企業に入社できるのは羨ましい限りだが、2月2日にガールズちゃんねるに立ったトピック「コネで合格、就職した人」では、その経験談が寄せられている。
トピ主は親戚のコネを使って都内のメガバンクに就職。コネがなくても受かる自信はあったというが、やはり恩恵は感じているようで、同じくコネ入社した人に向け、「優越感を吐き出しませんか?」と提案している。
「ショートカットの超能力を持って生まれたのと同じ」
これに対し、周囲が就活で苦労した様子を見てきたという人は、「正直に言います。コネが使えるランクの家に生まれてラッキーだと思っています」と語る。また、「世の中人脈で決まるし別に悪いと思わないわ」とコネを使うことを肯定した。こういう考えの人は多く、
「優越感はあるでしょ。ワープやショートカットの超能力を持って生まれたのと同じだし。凡人とは違う」
「私もこっそりとラッキーは噛みしめてるわ、不景気だし」
との声があがっていた。だが、コネがなく、苦労して実力で就職した人にとっては、複雑な思いがあるだろう。「優越感ってなんか性格悪そう」「コネでも入ってから使えないと結局本人が肩身狭い思いするか、普通に辞めさせられるけどね」と批判が相次いだ。
批判するのも当然と思えるが、かえってその気持ちを煽る人も。
「コネが正攻法でないって誰が決めたのかな?自分にそういう人脈がないからそれはズルいとか、考えが子供みたいで笑える」
コネで入社したけど「メンツを保つために必死」と苦労する人も
ただ、コネ入社の人すべてが優越感に浸っているというわけではない。かえって「同僚に劣等感しか沸かないんだけど…」と気持ちを明かす人もいた。また、コネを提供してくれた人の立場のために周り以上に仕事に打ち込むという人も。
「身内のコネで入社しました。常に社内評価や営業成績など上位に保ち、とにかく身内のメンツを潰さないよう必死!入社してからまあ大変。辞めたくても辞められないしね…」
また、コネを使えば大手に行けたが、「みんなと同じスタートラインで内定取らないと意味がない」と思い、使わなかったという人もいた。コネで自分本来の能力では無理な会社に行っても結局うまくいかないだろうと考えたといい、「ズルして生きたくないんです」と率直な気持ちを明かした。
中には、紹介者の負担を考えてコネを使うことを断ったという人もいた。「コネ入社って知らないところで親や親戚が頭下げていることをお忘れなく」と書いており、それはそれで孝行者かも知れない。
厚生労働省が2014年に出した「労働市場分析レポート」によると、就職や転職で新たに仕事に就く人の21.8%は縁故採用となっており、5人に1人以上はコネ入社というのが実態のようだ。