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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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「ヘンリー・オーツの独り言」というブログから転載。
私もこの「シッコ」(ったって小便じゃないよ。たぶん、「シック・コーポレーション」=病んだ会社のこと)という映画は見たし、このゲバラの娘さんのインタビューも印象に残っている。しかし、それを文字起こししたのは初めて見たので、貴重な保存資料として、ここに掲載しておく。
問題は、ただ医療だけのことではない。「企業のための国家」である米国と、「国民のための国家」であるキューバという政治哲学の根本が問題なのである。マイケル・ムーアも「共産主義への偏見」を拭いがたく持っていることはインタビューの中で冗談めかした言い方だが、示されている。共産主義フォビアはまだまだ全世界にあるのだ。
そして、キューバはけっして地上の天国でもないことは確かだ。物質的な豊かさならば、アメリカの貧民の水準かもしれない。しかし、経済発展は今後の課題にしかすぎない。これまで米国の経済封鎖により貧困を強制されてきたキューバの中に、「先進国」が学ぶところがある、というのが重要な点だ。そしてそれは「国民を大事にする政治」が政治の根底にある、ということなのである。
引用文は残念ながら誤字が多いが、そのまま引用しておく。



(以下引用)


医療費がタダという国が存在する!マイケル・ムーア「シッコ特別編」より

2010-04-14 15:19
イケル・ムーア監督の作品シッコ特別編は本編に収まりきれなかった7つの取材と4人へのインタビューがあります。このブログにおいてはこんな刑務所なら逮捕されたいなぁ~!(笑)シッコ特別編ノルウェイの刑務所で紹介した。一作日、夜に久しぶりにこのDVDを見て翌日にツイッターで少しご紹介したら反応が良かったのでチェ・ゲバラの娘さんであるアレイダ・ガベラさんへのインタビューを掲載することにしました。後期高齢者医療制度などというふざけた制度を押し付ける官僚天国を止めさせるには「医療費がタダ」という国がこの世界の中で存在している事実を知らなければなりません。


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●アレイダ・ガベラ(チェ・ゲバラの娘、キューバで医師として活動)
 マイケル・ムーア:「人は一般的に敵視する相手から学ぼうとは考えません。でも話し合ってみると多くのことを吸収できます。」「聞かせてください。キューバの制度を米国人にどう説明すべきでしょう?」「特に医療制度に関してです。」「もしかして----“説明しても意味がない”とお考えですか?」

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 アレイダ・ガベラ:「まず、キューバの医療は----誰に対しても完全に無料です。人種や思想による制限はなく、文化の違いも関係ない。キューバの医療費はタダなんです。原則が破られることはありません。医療は商売じやないから。人命は尊く値段はつけられない。もし、あなたが----子供の命にいくら払うかと聞かれたら?全部差し出すと言うはず。」「生後5ケ月の患者を診察したときに-その子の父親に泣きつかれました。」「治療に必要な薬を一翼えないって。」「その薬は米国で特許が下りていたけど一経済封鎖のせいで買えなかったんです。少しもね。」「5ケ月の子供に思想なんてありません。犯罪者でもないし危険はないはず。死なせようなんてひどい。経済封鎖なんて無関係でしょう。」「私たちは是が非でも薬を入手しようとしました。世界中のツテを頼ってでも一買おうとしました。キューバの医療が重視するのは-どんな患者も大切にする姿勢です。命は等しくて尊いものです。それを守るためなら私たちは何でもします。命を救うために。それがキューバの医師の美点です。」

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「医療というのは----心を開いて取り込むべき仕事。人間らしさが必要です。患者さんへの優しさを忘れたら----医師ではなくなってしまう。医師たちは----そう肝に銘じないといけません。キューバではね。時に必要な設備が足りないことも。それは認めます。でも私たちは心を大切にしています。患者は自分の担当医を街で見ると----“私の先生だ”そして抱き合う。とても美しい光景です。」

 マイケル・ムーア:「不思議な点があります。米国の医療費は一人当たり年6000ドル。キューバの医療糞は一人当たり年250ドル。でも僕ら(アメリカ人)は短命で----ハバナの新生児生存率はデトロイト(日本のトヨタ市のような自動車座業の企業城下都市)を上回ります。なぜでしょうか。」

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 アレイダ・ガベラ:「医療の大事な原則はほかにもあります。予防第一ということです。治療より予防が安上がりだと----キューバでは考えます。」「よりよい生活を追及するには-どうすべきか自問した結果です。ありふれた病気は予防を徹底しています。キューバに多い病気は特にね。」

 マイケル・ムーア:「キューバの医療費は無料だと映画で伝えましたが-ここに自由はありません。」

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 アレイダ・ガベラ:「自由というのは相対的な感覚です。私の自由は心の中にあります。言いたいことを言っても、他人の意見も必ず聞く。声高な自己主張は別に構わないけど----人の話も聞かなきゃ。そうしないと----何も実現せず一緒局不自由に陥る。」
「時には自由も限界があると思います。ある時、私は意見を求められました。アラブ女性が被っている----ペールについてどう思うかと。私は“意見はない”と答えました。なぜなら----私は身に着けないから。文化が違うから口を挟む資格はない。どうするか決めるのは当事者です。アラブ女性だけに語る資格があるのです。」
「他者を尊重するのも自由のひとつの形です。なぜ、それが自由なのかと言うと----人を助けられると感じるからです。見返りを求めることなく----助けが必要な人に手を差しのべられる、私にとってそれが“自由”です。でも自由の定義は人それぞれだと思います。」

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「キューバの医療制度が整ったのは----革命の初期でした。医療以外の分野も考慮しているんですよ。例えば教育も。国民の教育水準が落ち情報が不足すると----人は病気こなってしまう。ありふれた病気にも対処できないから。国民には情報を伝えなけれぼ----よどみなく。」

 マイケル・ムーア:「この映画の中で1つ----探りたかったことがあります。“キューバについて、どう語るべきが”です。米国では----キューバは50年もプロパガンダの対象でした。

 アレイダ・ガベラ:「それが罪のように思われています。キューバは小国だけど世界に訴えました。“気をつけないと大変だ”“なぜ環境を破壊する?”“どうして人の命を大切にしない?”“理解できないからと他人を敬わず----”“異なる文化を見下して平気なのか”」
「人と共存するのは大切なことです。キューバという国は一致団結しています。そして、少ない資源で幸せに暮らしている。でも世界の巨大企業は----人を搾取しています。それぞれの人間を見ようとしない。」
 「ホセ・マルテイは“真の教育だけが人を自由にする”と言いました。自分が求めるものを把握し----それを得る方法を知るには----知識が必要です。誤った情報の多さが米国は世界一。実害もあるはず。」

 マイケル・ムーア:「確かに僕らは一間違った情報を植えつけられています。大量破壊兵器の話しを信じたり…、でも正しい情報を手に入れるのは----僕らの責任ですか?」

 アレイダ・ガベラ:「そういう状況だから情報を発信しなければ。冷静に判断し具体例を挙げながら----優しく伝えるんです。それが米国の大きな課題ですね。米国人は自分の国の力を---自覚していない側面もあります。ベトナム戦争の時、世界中の反輸を無視した。“やめよう”と国内で声が上がるまでです。起きてはならない戦争だったのに----国内の反戦運動がなければ終わらなかった。よく考えてください。米国には大きな力があります。」

 マイケル・ムーア:「共産主義者の言葉を聞くぺきでしょうか。米国人は聞く耳を持たないかもしれません。だって…結局、共産主義者ですから」
 アレイダ・ガベラ:(笑っている)

 マイケル・ムーア:「笑っていますね」

 アレイダ・ガベラ:「おっしやるとおり。ムリに話を聞かなくていいんです。別に構わない。でも周りを見て下さい。ほんの少し注意深く目を凝らせば----大切なことが分かります。世界の人たちはみんな平等なんです。優劣はありません。人は生まれ、成長し、やがて死ぬ。神のように振舞う権利は誰にもありません。世界中の人たちはみんな平等なんです。それに気づかなければ。」

 マイケル・ムーア:「僕の親のように運良く長生きする人もいますが、お父さんは違いましたね。」

 アレイダ・ガベラ:「父ゲバラから大事なことを学びました。何かを犠牲にしても闘ううべき時があることを。」「命を投げ出しても…理恵を追い求め、本当に必要なものを望むならそうなると。」「何かに心を痛めるだけでは一不十分です。間違いに気づくだけでなく----それを正すために身を捧げなければ。行動していい結果を出すべきなんです。他者のためにね。夢物語じやありません。ただし、誰に頼るでもなく----自分で動くんです。素晴らしい考え方です。父は気高い生き方を教えてくれました。」
 

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