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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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さほど興味も無く、よく知らない作家だが、山本弘というのは何か気になる人ではあった。で、確か、既に逝去しているはずだ、と思って一応調べて見ると、こうある。

晩年
2018年5月10日から9月4日まで脳梗塞で入院していたことを明らかにし、カクヨムにてリハビリを兼ねた闘病日記として執筆された。それは2020年9月22日の第93話で唐突に終わっている。

2020年4月時点でリハビリを続けるも、”いっこうに良くなる気配はなく、二桁の足し算すらろくにできない。『プロジェクトぴあの』のような高度な数学を駆使する作品は二度と書けないのです。”[24]と綴っており、ハードSFに関しては実質的に断筆を宣言している。

2024年3月29日に誤嚥性肺炎により死去、68歳没[1][2]。

彼のどこが気になったかというと、SF(基本的に、ユーモア精神が発達した作者が多い。)が作品の主流であると思われるのに、彼にはユーモアが欠如している、という印象があったからだ。脳梗塞を起こした後に彼が、作家生命が終わった、と悲観しているブログ記事を何度も書いていたが、自分の知性への自信が彼の特徴でもあり、そういう人間には自虐精神の余裕が無いと思う。つまり、その知性への自信が失われることは、「生きる意味の喪失」となったのではないか。
ちなみに、私が彼の作品で読んだのは「ビブリオバトル部」シリーズのうち3作品で、これは市民図書館にあって、私自身が「青春小説」、特に高校生活を描いた作品が好きで、しかも、文学的蘊蓄が書かれているらしいので、読んだわけだ。ユーモアが欠如しているので、楽しくはない作品だったが、作中で取り上げられた他作品に関して興味深い言及がいろいろあった。それで続けて3作も読んだわけだ。しかし、作者の自己愛が、創作の原動力に思えて、少々気持ち悪かった。
私は、ナルシズム(ナルシシズム。自己愛=自己保存本能、自己防衛本能)は人間の根本的本能だと思うが、ナルシズムをあからさまに表出している人間は、基本的に他人に好かれないと思っている。漫画でオカマやボディビルダーが笑いの対象になるのも、「自分大好き人間」であるところが嘲笑されるのである。
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