投手のテイクバックの時点で、この写真のように手がねじれているのはおかしいのではないか。ここから手を背後から頭上に振り上げていくと、腕が弧を描く感じになり、腕を振る軌道がねじれて一定しないと思う。
昔、川上哲治が子供向けの野球教室みたいなのをテレビでやったのを少し見たが、テイクバックでは、球を持つ手は手の甲が空を向き、手の平(ボール)は地面を向くのが正しいと教えていた。私はその反対だと思い込んでいたから驚いたが、人体力学的に考えると、川上の言う通りだと思う。つまり、テイクバック時に手の平が天を向いたまま頭上に持ち上げていくと肩に大きく負担がかかるのが、自分で少しその動作をすると分かるのである。これで肩を壊した子供が多いから、川上哲治は特に子供への注意として言ったのだろう。一方、手の平が下を向いたまま頭上近くまで持ち上げていく動作は肩への負担は無い。そして頭上近くでボールを持つ手の向きを前方に変えるのもまったく体への負担は無い。しかも、その間、腕の軌跡は単純な弧を描いている。そこから腕を振り下ろす動作の間も弧の軌跡は同じ平面にある。
つまり、コントロールの面を考えても、テイクバックでの球の持ち方は重要だと思われる。下のふたつの記事で、私は梅野の証言が正しいと思う。阪神のコーチの言葉は、臨時コーチをした山本昌や山本を招聘した矢野監督への忖度だろう。
(記事1)
完全復活を目指す阪神藤浪晋太郎投手が、19年ラストマウンドへ向けて充実の準備を整えた。安芸のブルペンで58球を投げたあと、午後にも1人でブルペンに戻って100球超を追加した。17日の紅白戦で2イニング登板予定。前日としては異例の球数を重ね、万全を期した。
見学した新人5人が驚く顔をするのも気に留めず、自分のテーマに集中した。時折、笑みも浮かべた。今キャンプで取り組んでいるリリース時の感覚について「よかったと思う」と話し、「もう少し投げたかったから」と好感触を忘れないために時間を空けた“おかわり”だったと説明。金村投手コーチは「めちゃくちゃよかった。ボールをしっかりつかまえて、リリースできていた」とうなずいた。
紅白戦登板について、同コーチが最終確認すると「投げたいです」と返答したという。今季はプロ初の0勝に終わったが、山本昌臨時コーチの指導を仰いで手応え十分。来季への見通しを示すマウンドに上がる。
(記事2)
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名無しさん@\(^o^)/ 2019/11/16(土) 08:43:08.56 ID:BH/Ed4w20
阪神秋季キャンプ(高知・安芸)で15日、梅野隆太郎捕手(28)が、チームメートの藤浪に辛口エールを送った。
山本昌臨時コーチの指導の下、フォーム改造に着手中の藤浪を「どういう変化があったのか見てみたかった」との思いからブルペンに入り、今キャンプ初めて藤浪の投球を受けた梅野。だがこの日、藤浪の投じた68球は精彩を欠いていた。球威こそあるものの、球はしばしば上ずり、梅野の構えたミットに収まらない。すっぽ抜けたフォークボールは梅野の頭上をはるかに超えていった。
「取材したからには書いてね。(藤浪は)シーズン中より悪くなってる」。2年連続でGG賞を受賞した虎の正妻・梅野は、ばっさりと背番号19を切り捨てた。「ひっかけたり抜けたりする球が多かった。思い通りに投げられた球は少ないのでは」。
入団以来、梅野と藤浪は阪神の未来を担う黄金バッテリー候補として将来を嘱望されてきた。だからこそ、今季一軍未勝利に終わった藤浪の現状は、梅野としても受け入れがたい。
「球にスピード感はあるけど、良くなっているとは思えない。藤浪はずっと、自身の感覚の中で投げてきた投手。彼がよく口にする『いい感覚』が戻ってくればいいとは思うけど…」ともどかしさを口にした梅野は「(藤浪)本人が何かに取り組みにいっているところを邪魔することはできない。近くで寄り添っていければとは思う」と思いのたけを率直に吐露した。