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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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Ⅰ 猫は哺乳類である。
Ⅱ 人間も哺乳類である。
Ⅲ ゆえに猫は人間である。
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或る意味、気の毒な娘ではある。一枚の写真を元に「100年に一度の美少女」とか売り出されて、ほぼマスコミ総動員で売ったが、顔以外は売り物がないのに、無理に俳優などとして使った結果、まったく魅力を失ってしまった(飽きられた)のである。
おそらく、ギャラの8割くらいは事務所が取って、手元にはあまり残っていないのではないか。
「天久鷹央」に関しては、アニメの時点で原作のひどさ(推理部分がアホ)がネットで知れ渡ったので、「情弱」層しか見なかったと思う。彼女を起用したのも、「チビである」ことが主な理由だろうが、下手をしたら、人気を復活できる可能性がゼロではない、という皮算用もあっただろう。
なお、「アイドルはすべて人造だ」という御意見もあるだろうが、「無理筋」ということである。つけまつげで強調した大きな眼以外には、特に「美少女オーラ」は無い。

(以下引用)

【悲報】橋本環奈ちゃん主演ドラマ、まーた大爆死wwwwww
2025年4月24日

1: 名無しさん 2025/04/23(水) 10:42:49.21 ID:wyG6vU7f0
 俳優の橋本環奈さん主演の連続ドラマ「天久鷹央の推理カルテ」(テレビ朝日系、火曜午後9時)の第1話が、4月22日に放送され、平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)は世帯6.3%、個人3.4%だったことが分かった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/63778c12d1ed6e99405d40a9e3b068d1db571443


2: 名無しさん 2025/04/23(水) 10:43:44.90 ID:pEE/wFeX0
まじで人気なくて草
主演映画ドラマ全部爆死


3: 名無しさん 2025/04/23(水) 10:44:32.60 ID:rD4cELYy0
見てないからわからん


5: 名無しさん 2025/04/23(水) 10:45:09.38 ID:R4hhwdVq0
チンチクリンに白衣は似合わんよ


13: 名無しさん 2025/04/23(水) 10:49:01.91 ID:yPRiOH/mr
>>5
アニメもチビッ子だったからああいうキャラなんじゃないの?


25: 名無しさん 2025/04/23(水) 10:59:56.47 ID:3963F/w90
>>13
でもこういう時実写だとチビは違和感あるから変更するとかしていいと思うけどな 実写化する時にアホみたいに見た目だけ拘るのは違うわ


26: 名無しさん 2025/04/23(水) 11:02:06.79 ID:mYmRWC8w0
>>25
元のキャラに合わせた役者がちゃんといて起用したのに文句言われてちょっとかわいそう


6: 名無しさん 2025/04/23(水) 10:45:39.16 ID:IGCfow1f0
アイドル(見た目)で売れたのに女優として需要があるとなぜ思うんだ


7: 名無しさん 2025/04/23(水) 10:45:45.96 ID:bCd6fVJJ0
でも仕事が絶えない謎


8: 名無しさん 2025/04/23(水) 10:46:38.41 ID:mYmRWC8w0
知ってた
ちなみに主人公の設定はアスペルガー症候群でサヴァン症候群の天才
空気読めなくて言動がやばい女
なお病院の副院長で首にはならん模様


12: 名無しさん 2025/04/23(水) 10:47:55.61 ID:R4hhwdVq0
>>8
糞みてえな設定だな

これからの商売を考える(8)「出会いの場」商売 2016/05/19 (Thu)

前回書いたことにつながるが、塾や予備校の「見えない機能」が「男女の出会いの場」である、という視点を広げたら、ほかにもそういうものがたくさんありそうだ。
たとえば、「カルチャースクール」は中高年男女の出会いの場かもしれない。
「海外ツァー」もそうである。
「テニススクール」や「スキースクール」や「ゴルフスクール」は金持ちの奥さんの浮気のための出会いの場。それらのインストラクターは、スポーツのできるホストやジゴロ、というわけだ。
「PTA」すら、ハンサムな教師や美人教師と出会える場であったりする。
「ロックコンサート会場」は同じ嗜好を持つ異性との出会いの場でもある。
場所そのものが出会いの場でもあったりする。夏の浜辺など。

ということは、そういう仕事や職場を少し変えるだけで、「出会いの場」機能を強化し、その企業(は大げさだが)が発展する可能性もあるのではないか。
しかし、そうした「見えない機能」は見えないからこそ有意義だということもある。最初からテニススクールが「浮気便宜所」だと銘打ったなら、旦那が女房を行かせるわけがない。
「養老院」も、それを学校兼寄宿舎だと考えたら、中高生に戻ったような甘酸っぱい気分になるのではないだろうか。実際養老院での色恋沙汰は珍しくないという。アホである。人間は幾つになっても成長などしない。シモの世話の必要な老人の色恋沙汰とは、なかなか不気味だ。だが、それほど性欲は人間を支配する、ということだろう。
で、この発想を養老院経営に生かすなら、老人に「お遊戯」などさせず、「社交ダンス」でもさせるのがいい、という考えになるだろう。性欲の回復は生命の回復につながり、異性にいいところを見せようという意欲が、その生活態度全般を向上させる。
まあ、私自身は養老院経営などする気はないから、これはただのアドバイスだ。
しかし、こういう「出会いの場」機能を考慮すること、「職場にピンク色を増す」ことは大事なポイントだと思う。具体策は、勝手にめいめいが考えればいい。ただし、これは職場の壁にヌードカレンダーを貼る、といったセクハラ親父的行為を推奨しているのではないのはもちろんだ。


「リアル鬼ごっこ」がベストセラーになったのは、もう20年以上も前なので、その最後の一文をここに書いても、さしつかえないだろうと思う。まあ、最初から結末は予告された小説なのである。ここで書くのは、小説の内容ではなく、算数的な問題だ。
その最後の一文は、次の通りである。赤字にしておく。

こうして、人口約一億人、そのうちの五百万人以上が”佐藤”だったこの王国には、王子以外を除く佐藤姓は誰一人としていなくなった……。

算数的問題とは、この「王子以外を除く」である。王子以外を除いたら、王子自身になるではないか。ここは「王子を除く」か「王子以外の」、というのが正しい国語であるのではないか?
つまり元の書き方だと、王子以外を除く「王子」だけが主語(文の主体)になり、「佐藤姓は誰一人としていなくなった」という部分と矛盾するだろう、ということだ。
ついでに言えば「誰一人として」は「誰も」か「一人も」だけのほうがいい。「誰ひとりとして」は「俺は誰ひとりとして死なせない」のように「意志を強調する」文脈で使うものだからだ。
たとえば「そして誰もいなくなった」を「そして誰ひとりとしていなくなった」と書いたら、その不自然さが明白だろう。
私の別ブログの過去記事を転載。なかなか有益な知識だと思う。
「職務とか」というのは、たとえば警察官が職務に熱心なあまり、容疑者を非人道的に扱うような事例である。

(以下自己引用)

サイコパスの多い職業
思想、思想の断片、考えるヒント 2021年07月23日

カネとか法とか職務とか神とか、つまりモラル(他者の人格への敬意と尊重)とは別の何かがその人の第一義になっている人種がサイコパスなのだろう。「聖職者」がサイコパスと聞くと意外に思うだろうが、商売としての新興宗教の教祖はたいていサイコパスだと思う。
シェフにサイコパスが多いというのも意外である。まあ、これも一種の「求道者」が多いからではないか。

(以下引用)

サイコパス度が高いほうはどうかと聞かれたので、
十位が公務員、
九位がシェフ、
八位が聖職者、
七位が警察官、
六位がジャーナリスト、
五位が外科医、
四位がセールスマン、
三位が報道関係(テレビ/ラジオ)、
二位が弁護士、
一位が企業の最高責任者(CEO)となっています。
まあ、野球好きなら既にたいていの人が読んでいる記事だろうが、メモ的に残しておく。日本での「7年連続首位打者」という偉業(むしろキチガイ記録)だけ見ても、彼が王貞治と並ぶ日本野球史上最大の天才であることは分かる。ホームランも30本近く打った年もあったはずで、だが、「フォームを崩す可能性がある」と考えて、ホームラン狙いはやめたのだろう。打撃は癖がつくと、治すのは大変なはずだ。

(以下引用)


片岡篤史氏、フリー打撃が凄かった歴代打者ベスト3 大谷を超える1位はイチロー「全部ホームラン」
2025年04月25日
プロ野球全般

1: ネギうどん ★ 2025/04/24(木) 15:37:52.48 ID:KJdsYWhO9
スクリーンショット 2025-04-24 22.45.13

元中日ヘッドコーチの片岡篤史氏(55)が、自身のYouTube「片岡篤史チャンネル」を更新。「プロが語るプロ・フリーバッティング編」で、片岡氏が見たフリーバッティングが凄い打者ベスト3を発表した。









38: 名無しさん@恐縮です 2025/04/24(木) 16:06:21.34 ID:pVgubYAS0
イチローは重たいマスコットバットを使ってバッティング練習してたから飛ぶと
本人が言ってたな、それにしてもほとんどホームランは事実でメジャーのオールスターでホームラン競争に出てくれと何度も打診があったのも事実

4: 名無しさん@恐縮です 2025/04/24(木) 15:40:50.43 ID:4TW5Ii630
イチロー本人が打率2割でいいなら50本打てるって言ってたからな

5: 名無しさん@恐縮です 2025/04/24(木) 15:41:54.53 ID:3df4sV3p0
実家は檜風呂

42: 名無しさん@恐縮です 2025/04/24(木) 16:21:22.70 ID:orGLf+QR0
>>5
リフォームはしましたけど檜ちゃうんですよ…
あれはほんとやめてほしい

43: 名無しさん@恐縮です 2025/04/24(木) 16:25:18.14 ID:NYaBhTpG0
松坂に三振とられて
そこばかり放送されてしまう
少し気の毒な人。
当人ネタにもしてるけどw

47: 名無しさん@恐縮です 2025/04/24(木) 16:35:35.35 ID:4/nwxrIs0
外人含めてフリー打撃を見たいと思わせるバッターがいなくなったな

72: 名無しさん@恐縮です 2025/04/24(木) 17:29:08.14 ID:oFYdDSpx0
イチローは真芯で捉えるのがめちゃくちゃ上手いんやろな

これからの商売を考える(7)中仕切り2 2016/05/19 (Thu)

いやまあ、のんびりと浮遊思考を書いているだけのシリーズだから、カテゴリーも「生きるヒント」のはずが「雑記」になっていたりする。変えるのも面倒だから、今はそのままで書き進める。

さて、ほかに「これから有望かもしれない商売」は何か無いだろうか。
いわゆる「士業」(国家資格を要する仕事)は考慮のほかである。若者向けの仕事も対象外。無能無芸虚弱な老人でもできるような仕事を探求しているわけだ。
前に書いた「占い師」などというものは、それに当てはまる。「詐欺師」は、頭が良く、度胸が無いと無理である。占い師は詐欺師とは別だ。詐欺師には需要は無いが、占い師にはちゃんと需要もあるのである。
家作のある人なら貸家貸し間業がいいと思うが、それにもさまざまな新しい業態が考えられるだろう。前に書いた、「レンタル勉強室」と名乗りながら、実質的には「中高生向けラブホテル」というのもその一つだ。実際、これは巨大な潜在的需要があるに決まっているのだから、今後は流行るのではないか。予備校や塾の機能の一つも、「異性との出会いの場」である、というような、常識に囚われない視点を持つことが、新商売の発見につながるだろう。
要するに、「欲望はどこの誰にあるのか、その欲望は何か」ということだ。食欲と性欲こそが生きる欲望の大きな柱であることは言うまでもない。虚栄心なども大きな欲望だからこそ服飾業界や化粧品業界の需要もあるのだ。
実際のところ、私は欲望の欠如した人間だから、他人の欲望なども下劣だとついつい思ってしまうのだが、苦手でもここを追及しないと商売の手がかりは得られないだろう。
私は男(それも精神年齢の低い男)だから、はっきり言って、ファッションや化粧など「アホか」と思うわけだ。大の大人がセックスしたさにどたばたするのも「アホか」と思う。しかし、それらが巨大産業の基盤であることは重々承知している。男も女も異性とのセックスよりオナニーがマシと思うようになれば、世間の産業と文化の3分の2は消滅し、ついでに戦争もなくなるだろう。異性獲得という目的が無くなれば、他人を蹴落とす闘争の意味もなくなるのだから。

まあ、こんな「子供哲学」はどうでもいい。今は金儲けの考察をしているのだ。それも、「できるだけ苦労や努力は無しで、誰でもできる」商売は無いか、という考察だ。これは難問だが、答えの無い問題だとは思わない。

たとえば、農業は苦労に満ちた仕事だという先入観があるが、はたしてそうか。大地に種をまいて放っておいたら芽が出て葉が出て花が咲き実が生った、というのがもともとの農業の姿だったのではないか。それを除草したり肥料をまいたり農薬を撒いたりして勝手に自分で自分の苦労を増やしているのではないか。そういう視点でいろいろな仕事を再考察してみるのもいいのではないだろうか。



「シロクマの屑籠」記事の一節だが、このような「アニメやライトノベル青春ものでは常識」のようなことを知る、あるいは理解するために、10年以上も「ブルデューを読みこなしたい」とうろうろしていた精神科医というのがアホに思える。なお、ブルデューは意図的に難解に書いていると自認している大俗物である。(フランスの思想界ではそれが常識らしい。)
なお、手持ちの仏語辞典では「ディスタンクシオン」に該当する言葉は見つからないが、おそらく造語で、「距離(ディスタンス)」や演劇用語(ブレヒトの用語らしい)の「distanciation(異化効果)」に近い言葉かと思われる。おそらく、現実の社会制度とは異なる、半自然発生的階層(距離感)ではないか。我々は互いを現実存在とは別の存在として相手の価値を幻想的に定めている、とか。

(以下引用)赤字はこのブログ筆者(自分の名前を書くことはまずないので、何だったか毎度忘れるww 以後は「老幼児」で統一することにする。)による強調。

これらの本をとおして私が強く意識するようになったのは、「ブルデューが言うような文化資本は常時機能していて逃れることができない」点と、「その文化資本を巡る闘争は世代間継承だけが問題なわけでも、階級間格差だけが問題なわけでもない。もっと全領域で現在進行形で起こっていて、誰も逃れることができない」点だった。たぶんブルデューは、もっと逃れ難く・社会の隅々にまで(文化資本に関連した)闘争が存在していて、その影響下から誰も逃れられない前提で『ディスタンクシオン』を書いているはずだ、という予測が私のなかでムクムクと育っていった。そうしたうえでもう一度『NHK 100分de名著に『ディスタンクシオン』』を再読したら、まさにそのようなことが記されていて、以前はそれほど気にならなかった以下のセンテンスが強く響いた。
 
 教室にあるのは、勉強ができるか否かという評価軸だけではありません。そこには横幅がたくさんあり、「勝ち方」がいろいろあるわけです。たとえば、運動神経が良くて生徒会長もやっているという王道の「勝ち方」をする子もいれば、アニメや漫画などサブカルに詳しいというキャラで勝つ子もいます。もちろん、ひたすら勉強の成績で勝とうとする子もいるでしょう。
 これは少し残酷な言い方になるかもしれませんが、学校の教室も象徴闘争の場にほかなりません。いや、界という社会的な空間のなかで行為する以上、そこでは必ず象徴闘争が繰り広げられるのです。
(『NHK 100分de名著 ブルデュー『ディスタンクシオン』』より抜粋)

 
上掲引用文を、私は過去にも読んでいたはずである。でも、この引用文が本当に肚落ちするためには、『反逆の神話』や『STATUS AND CULTURE』などが私には必要だった。そうしてぐるっと巡ってから再読した『100分de名著』は、私にとって『ディスタンクシオン』を読む最後のフラグになった。そして実際、私は『ディスタンクシオン』が読めるようになっていた。今の私は、この獲得された『ディスタンクシオン』の知識を使って世の中の色々なものを叩いてみて、その音色を確かめてみたくてウズウズしている感じだ。



「中仕切り」は「一休み」「間奏曲」みたいなものと思えばいい。


これからの商売を考える(6)中仕切り 2016/05/18 (Wed)


「衣食住」が生活の柱であり、それに加えて「教育、娯楽、医療」などが生活の必須項目である。
娯楽など、なぜ人々は、ありきたりの、お仕着せの娯楽に満足し、あるいはそれが得られないと不満を持つのか、私は疑問に思うのだが、まあ、それはいい。
「衣」も、昔に比べたら丈夫になり、一度買ったら何年も持つから、流行を追わなければ買う必要もない。住居は、借家だと経常支出というか、毎月必ず出ていく支出だが、買えば一生ものだ。食費は毎日の出費で、高くも安くもできる。つまり、これが一番商売にはしやすいが、競争者も多いというのは前に書いた。医療は特別な資格を持つ人たちだけに許された商売だ。
さて、ほかにはないか。

たとえば、「占い師」なんていうのもある。これは衣食住にも教育娯楽医療にも属さないが、ある種の人々の切実な需要に応える商売だ。その手のものも、「詐欺商売だ」と片づけず、考察したい。占い師が学者や評論家より下らないかどうかは分かったものではない。

学者や評論家には確かに需要はあるが、その需要はマスコミの存在が前提で、御用学者や御用評論家以外はあまりカネにはならないだろう。マスコミというよりは政治との癒着か。

毎日の生活で不便や不満を感じる事柄があれば、それが「金儲け」につながる鍵だ。

たとえば、モームの短編小説「会堂守り」では、長い道を歩いてタバコを吸いたくなったが、煙草屋が見つかるまでさらに長い道を歩かねばならなくなった主人公が、そこの通りに煙草屋を作ることを思いつき、それが巨万の財産を作る足掛かりとなる。これは寓話的だが、「金儲け」の秘鑰であることは確かだ。
前回書いた、中高生の男女がセックスする場所に不自由している、というのは、自分をその立場に置いてみればすぐに想像できることである。ただ、それを商売に結び付けるかどうかは慎重に思案する必要はあるが、少なくとも、ここには巨大な需要があるのは確かだ。

価値があるのに、ただみたいな値段やただで手に入るもの。

太陽の光、風、雨、清潔な空気、自然の風景、自分の体、著作権の切れた名作芸術、などなど

シベリアに住む人から見れば、温暖な気候はそれだけで財産に等しいだろう。つまり、たとえば沖縄などに生まれた人は、最初から「財産」を持って生まれてきたのと同然である。これは平均所得が日本最下位であろうと、他県には無く、奪われることはない財産である。反対に、現在の福島で生まれた人は、最初からマイナスの財産を背負って生まれてきたようなものだ。親の因果である。




一部では胸糞映画ともカルト映画とも言われている(そんな記事を読んだ気がする)映画だが、フラジャイル嬢はこの映画を「コメディ映画」のジャンルに入れているし、映画そのものはまったく見る気が無いので、こうした「あらすじ紹介」は非常に助かる。同じようなタイプの人のために転載する。だが、全部読んだ上で言うのだが、「どこがコメディ映画だ?」www

(以下引用)midsommarって何だろう。midsummerで夏至かと思っていたが。目黒のサンマの親戚かな?

※ネタバレあり『ミッドサマー』が別れたほうが良いカップルにお勧めな理由は、あのシーンがあるせいだけじゃないよ
コメディ映画
ミッドサマー
Midsommar/監督:アリ・アスター/2019年/アメリカ

ダニーとクリスチャンの関係について

東京国際映画祭と、先行上映にて鑑賞。公開は2020年2月21日。
感想とネタバレ考察はこちら。
ミッドサマー/爆笑必至! 田舎へ行ったら……怖かった!? | 映画感想 * FRAGILE

さて。先行上映のとき、『ミッドサマー』についてアリ・アスター監督が「別れたほうがいいカップルに薦めて」と言っていた。
「固い絆で結ばれているカップルが観れば、なんの問題もないと思います。ただこの映画は、自分が恋人と別れたときに体験した葛藤から生まれた作品でもあります。もし自分たち2人は一緒にいるべきではないのかも?と考えるカップルがいるなら、『この映画を観て別れた』というレガシーを残してほしい」
「ミッドサマー」アリ・アスター初来日、「別れたほうがいいカップルに薦めて」 - 映画ナタリー

私はこの、監督の発言を聞いて、自分が思っていたことに対して確信が持てた。「固い絆で結ばれているカップルが観れば、なんの問題もない」これは本当にそうだ。この映画の主人公であるダニー(フローレンス・ピュー)と、彼女の恋人であるクリスチャン(ジャック・レイナー)が絆で結ばれていたのなら、あんな悲惨な結末にはならなかったであろう。結末だけでなく、彼女らの関係性は最初からもっと穏やかなものになっていただろう。そして、それでは映画としてうまく進まないだろうということも。

※以下ネタバレを含みます。
みんな同じこと考えてるかもだけど、記録しておくことが大事だと思って。
ダニーは両親と妹を最悪な形で亡くし、もう頼れるのはクリスチャンしかいない。彼女の、クリスチャンへの依存度は高く、時間やタイミングを問わず電話していることが伺える。そんなダニーに対しクリスチャンは優しく接しているかのように見えるのだが、しかし彼は「1年前からダニーと別れたいと思っている」ともこぼしている。友人たちはそんなクリスチャンの気持ちをわかっており、クリスチャン寄りの意見を出してくる。要するに別れてしまえということである。

また、クリスチャンがダニーに対してぎりぎりまでスウェーデン行きを伝えなかったことも、些細ではあるがダニーを深く傷つけ混乱させるには充分な出来事である。これではただダニーが気の毒なようにも思える。が、クリスチャンも、精神が不安定な彼女を独りにすることが出来ず、とはいえ要求を全部飲んでいたら本当にしんどくなるからもう無理、となる直前の状態にあるように思う。クリスチャンもまた悩んでいるのだ。

スウェーデン行きを自分に話していなかったことについて、ダニーはクリスチャンを問い詰める。その詰め方は一言で言うと大変めんどうくさい。座って話しましょ、怒ってないのよ、帰らないで、話したいだけなの、いいのよスウェーデン行ってもいいのでも事前に話してほしかった。だから今話しあいましょう、みたいなことを延々言っている。クリスチャンを手元に置いておき、詰めることで相手をコントロールしようとしているのかなとすら思う、話し合いたいのではないんじゃないか。とにかく自分の感情(意見ではない)をぶつけたいだけなのだ。

このように、ダニーとクリスチャンには、決定的なすれ違いがある。愛と依存を混同しているダニーと、そんなダニーに嫌気がさし友達に愚痴るものの、うわっつらだけはダニーに親切にするクリスチャン。ダニーとの関係以外でも、クリスチャンはクズ野郎なところをみせてくる。友達の論文のテーマを横取りしようとするシーンからは、クリスチャンがずる賢く自分のことだけを考えている人間だということがわかる。ダニーとクリスチャンは少し似ていて、ふたりとも自分のことだけを考え行動している。ダニーは精神疾患があり、さらに近親者の死によって精神的に追い込まれているがゆえだが、クリスチャンは元から自己中心的な性格の人物なのではないだろうか。

ダニーは、勧められた幻覚キノコを最初食べようとしない。これをわがままとするのは酷だが、周囲の友人らにしてみたら「なんで一緒に食べないんだ、一緒じゃないと違うトリップになるじゃないか」という、いらだちの原因となってしまう。一方でクリスチャンはダニーの誕生日を忘れ、慌てて取り繕う。

とはいえ、かつては彼らにも穏やかに相手を思いやり愛を育んだ日々があっただろう。そう思いたい。

だから、ダニーが最終的にクリスチャンを見放すことは、「(強制的とはいえ)他の女とセックスをしたから」というだけの理由ではない。『ミッドサマー』を「女から男への復讐の物語」だとするのなら、「自分をずっと裏切り続け、ぞんざいに扱ってきた男」への復讐ということだろう。繰り返しになるが、ダニーとクリスチャンの間に愛情はすでになく、それを表すかのように、劇中にはふたりのキスシーンはない(ただ、ディレクターズカット版にはキスシーンがあるらしい、未見である)。

ダニーはコミュニティに取り込まれる。それは彼女が願っていたことであろう。家族を失い、一緒にスウェーデンへ来たクリスチャンの友達もみな死んでしまう。恋人が自分を疎ましいと思っていることも薄々感じていただろう。そんな、居場所のなかった彼女が、ついに自分の「居場所」、ある意味では「家族」を見つけるというラストには、清々しいものを感じる。恋人から見放されそうだった彼女が、自分を大切に(少なくとも今は)扱ってくれる人たちのところへ組み込まれていくことを、否定できる人はいないのではないか。ダニーの気持ちに寄り添って見れば。コミュニティは世間一般の考え方からしてみれば異常だ。異常であっても、自分を受け入れてくれる土壌があるというのは、有り難いことだ。ダニーはこれまでの経験によって、「強さ」を手に入れたのかもしれない。コミュニティの中で女王として君臨する。孤独と戦い、自分の足で立つ。

アリ・アスター監督は、冒頭に引用したように「自分が恋人と別れたときに体験した葛藤から生まれた作品」と言っている。つらい経験をこのような映画に落とし込むには、自分と相手のどこが悪かったのかを見つめ直す必要があるように思う。それは非常にしんどい作業だったろう。なぜ彼がパートナーと別れるに至ったのかは知る由もないし、ふたりの出来事がどれくらい映画に反映されているのかもわからないが、エンターテインメントとして完成させられる手腕と、ある意味で冷静な眼差しを感じる。たいへん誠実な監督なのではないだろうかと思うのだ。
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