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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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「迷スカウトニュース」から転載。
いやあ、素晴らしいホームランである。で、翌日には2安打を放つなど、長打力だけではなく堅実性もあるところを見せているようだし、これは今シーズン一番の期待の星、人気者になるのではないだろうか。
まあ、ポジションが捕手であるだけに、最初は代打が中心になりそうだが、そのうちレギュラーの捕手か一塁手に定着し、西武の中村・おかわり君とホームラン王を争うまで成長してほしいものである。
しかし、これは、まるで野球漫画が現実化したみたいな楽しい話だな。

(以下引用)






衝撃の初打席!







 大嶋 匠(21歳・早大ソフトボール)捕手 180/95 右/左 (新島学園出身)


 ドラフト会議の話題を独占した、ドラフト史上初めて現役ソフトボール部から指名された選手。小学生までは軟式野球を経験も、中学では野球部がなかったためソフトボール部に入部。高校では、高校総体や国体での優勝経験あり。U-19の日本代表の4番を務めたり、早大では13試合連続本塁打を放つなど、ソフトボール界のトップ級プレーヤー。

 早大の監督にプロ野球のテストを受けてみたいと持ちかけ、日ハムのプロテストの機会を得る。最終的な結果を聞かされたのは、ドラフト会議での指名とのこと。その間社会人野球・セガサミー野球部で練習を参加していた。恐らくここでの練習姿勢を訊いたり、硬式への対応ぶりも含めて、日ハムは判断したのではないのだろうか。そういった意味では、野球への取り組みなどにも厳しくチェックを入れる日ハムスカウティングのお眼鏡にもかかり、関係者も認めたその実力は、単なる話題性で収まる素材ではないのだろう。何よりソフトボールプレーヤーとしての実績は確かなのだから。

 問題は、捕手としてのディフェンス面など、染みついているものがある分、それを拭うのも大変なこと。今回は、バッティング映像が見られたので、フォーム分析をしながら考えてみたい。





(打撃フォーム)

 ちょっと画像の位置や、始動の部分で投手のフォームが違うのでわからない部分あることはご了承願いたい。


<構え> 
☆☆☆☆

 前足を引いた左オープンスタンスから、グリップの高さは平均的に、軽く捕手側に添えて構えている。腰はそれほど沈めないが、背筋を伸ばして立てている。両目は前を見据えられており、全体にバランスの取れた構えと言えそうだ。特に打席では、リラックスして立てているのが好い。

<仕掛け>

 ソフトボールの投手のフォームガ特殊なので、硬式野球の始動を当てはめることはできない。ただボールを手元まで引きつけて叩いており「遅めの仕掛け」に近いものを感じる。これは、典型的な長距離打者が採用するスタイルだ。ただこの部分に関しては、かなり曖昧だと言わざるえない。

<足の運び> 
☆☆☆

 足を軽く上げて、踏み出して来る。基本的に硬式球以上に到達時間が短く、体感速度が速く感じられるソフトボールの世界では、大きな動作では厳しいのだろう。ベースから離れたアウトステップを採用しているように見えるので、引っ張って巻き込む打撃を得意にしているように思える。それでも踏み込んだ足下はインパクトの際にブレず、外角球にも対応できる動きとなっている。

<リストワーク> 
☆☆☆☆

 スイング軌道も上から、ミートポイントまで無駄なく振り抜かれている。それほどスイングの弧は大きく見えないが、最後までしっかりバットを振り切っている。特にフォロースルーの段階では、グリップが高い位置にあり、ボールを遠くに運ぶ後押しが出来ている。

<軸> 
☆☆☆☆

 頭の上げ下げは小さいので、目線の動きは小さい。体の開きも我慢でき、軸足も地面から真っ直ぐ伸びている。そのため打撃の波は、少ないタイプではないのだろうか。特に軸足にも強さが感じられ、強打者としての片鱗が伺われる。


(打撃のまとめ)

 下半身の使い方・上半身の使い方も、硬式ボールでも対応できる技術を持っている。また体幹速度は、ソフトボールの方が速いと言われるだけに、プロのスピードへの対応はそれほど問題ではないのでは?むしろソフトボールになかった球筋の球や変化球などに、いかに対応できるのか?あるいは外角をへの対応や左方向への打撃はどうなのか?その辺が今回の映像だけではよくわからない。

 ただ純粋に素材として見た時には、始動の遅さ・フォロースルーの上げ方・軸足の強さなど観点からも、長距離打者としての資質は充分あると考えられる。そういった意味では、大砲しての魅力は感じられる。今後に向けて、期待の持てる素材ではないのだろうか。


(最後に)

 
少子化で硬式野球だけでは、人材的にも枯渇しがち。そのためにも野球と系統の近いソフトボールにまで門戸を広げようする日ハムの試みは、大変興味深い。けしてこれは、奇をてらった指名だとは思えない。

 野球は小さいときからの積み重ねのスポーツだと私は考えているが、果たして彼のように類似したスポーツならば対応が可能なのか個人的には大変興味深い題材。しかしそういったこと以上に、この大嶋 匠 という男のキャラクターが、何かやってくれそうだという期待を持たしてくれる男だった。日ハムが最後に決断したのは、この男ならば賭けみたいと思わせるだけの、人間的な魅力があったからだろう。



 



 

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