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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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寺島という投手は絶対的な決め球がある投手ではない。その風貌体格も含めたある種の「圧力」で打者を圧倒する投手である。その圧力は、かなり精神的なものだ。打者に、「こいつは打てる」と思われれば、その「圧力」はかなり低下してしまう。この「圧力」は「気」と言ってもいい。
それが、最初から2点をリードされ、一死(だったか)一二塁という打者完全有利な状況だと、打者は寺島を「下に見て」打つことになる。だから打てたのではないか。
寺島の言う「体ができていなかった」というのも、事実だろう。「今日は完全休養日。登板するとしても終盤から」のつもりでいたら、あれよあれよという間に二回からの緊急登板だ。もともと決め球が無く、絶対的な制球力も球速も無い投手が、こうした状況で抑えることは困難だ。彼が打たれた理由はこんなところだろう。
要するに、「寺島をリリーフで出す」「寺島をビハインドで出す」というどちらも、悪采配であったわけで、強豪常総学院を相手に、大相撲で言う「調子を下した」(格下相手に、7分程度の力で相手をする)試合をしようとしたことが間違いだったということになるだろう。
山口という投手の実力を見誤ったということもあるかもしれない。履正社というチームが(つまり岡田監督が)自分自身の実力を過大評価してしまったのかもしれない。
いずれにしても、これで大本命が消えてしまったわけで、あとは「通常営業」の甲子園になるわけである。それはそれとして、ここまでに残ったチームは、(嘉手納のような弱小チームは淘汰されてwww)それなりに力があり、好選手のいるチームだから、残りの試合も面白いはずである。
私はほとんど評価していなかった(というか、ほとんど見る機会が無かった)盛岡大付属などというチームも、昨日見てみたら実にいい打線で、もう少し見てみたかったと少々残念である。外野手が三人とも強打者というチームは初めて見た。それが、ただの強打者ではなく、ここぞという時にほとんど必ず打つという強靭な精神力を持っているのだ。このチームが投手力に恵まれていたらなあ、というのは、いわゆる望蜀の嘆というものだろうか。
なお、「打者としての寺島」に関する私の直観が誤りでなかったのは、昨日の寺島の打席が示しているかと思う。思ったより「チームバッティング」志向であるから本塁打を打つなどの派手さは無いが、その気になればホームランバッターにもなれると思う。だが、彼の現在の打撃の特徴から見て、一番いいのは、「常にライナーを打つ打者」、つまり福留的な打者だと思う。体格がいいからホームランを狙え、というのは誤りであり、一番優れているのは、「打球が常にライナーである打者」だ、と私は思っている。フライを打っていいのは、「ホームランを打つコツ」を体得している山田のような打者だけだ。高校野球の中軸打者がフライアウトを量産している姿ほど唾棄すべきものはない。私が阪神の新井良太が大嫌いなのも、その「高校野球の4番打者」的な「田舎スター」意識を感じさせる打球や打席や守備でのポーズなどのためだ。



盤石の強さを誇ったV候補に生まれた死角…なぜ履正社は敗れたのか


 
 

試合後の整列を終え、常総学院・鈴木(手前)と笑顔で健闘をたたえ合う履正社・寺島=甲子園(撮影・開出牧)© デイリースポーツ/神戸新聞社 試合後の整列を終え、常総学院・鈴木(手前)と笑顔で健闘をたたえ合う履正社・寺島=甲子園(撮影・開出牧)

 「全国高校野球・3回戦、常総学院7-4履正社」(16日、甲子園球場)

 優勝候補がまさかの展開で散った。7失点は新チーム発足後、昨秋の大阪大会3回戦で大冠に喫して以来のワーストタイ記録。二回からリリーフした寺島成輝投手(3年)は「言ったら言い訳になってしまうんですが…。体は50%もできていなかった」と明かす。


 大阪大会ではドラフト候補の背番号10番・山口裕次郎投手(3年)と、先発ローテーションを組んで戦ってきた。初回からブルペンでキャッチボールを始めていたが、その山口がいきなり2点を失った。二回も先頭に中前打を浴びたところで、再び寺島はブルペンへ。送りバントで1死二塁になった時、ベンチからブルペンのエースへ「急いでください」と選手が伝えにきた。


 ここで寺島は捕手を座らせて投球練習を開始。山口が四球を与えて1死一、二塁となったところでマウンドへと向かった。試合後、「難しかった」と明かした寺島。捕手を座らせての投球練習は10球程度。いきなり連打を浴びて5点にリードを広げられた。


 さらに五回には珍しくフィールディングミスを連発。岡田龍生監督は「普段は一塁への送球は安定している。もうこれ以上、点をやれないという焦りがあった」とエースの心境を代弁する。


 履正社は大阪大会初戦から一度もリードを奪われることなく勝ち上がってきた。他の公式戦をひもといてみても、二回までに5点のビハインドを負ったことは皆無。盤石の投手陣を持ち、大量失点の経験がなかったチームは確実に動揺へとつながっていった。


 気を吐いてきた打線も「これだけ点差が開いたんで、とにかく打つことをね」と岡田監督が明かしたように、機動力や戦術を使いづらい展開になった。安打は出るものの、余裕を持った常総学院・鈴木を追い込む展開に至らない。相手の守備も1点ならOKの深い陣形をとられた。


 ここまで盤石の戦いをしてきた履正社。超高校級の左腕両輪を抱える中、序盤の大量失点は誰もが予想しえなかった。強かったからこそ生まれた死角-。一発勝負のトーナメントは何が起こるかわからない。




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