寺島も大量失点したようだし、やはり高校生は高校生である。プロ入り後どのように育つか、育て方次第だろう。入江なども含め、いい素材は「素材として」買っておけばいい、ということである。それを即戦力として計算するから話がおかしくなる。
蔵建て男さんがよくプロ入りの「旬」ということを言うが、高卒即プロ入りしたほうがいい選手と、大学やノンプロを経由したほうがいい選手がある。その選手がプロ入りの「旬」かどうかを見極めて指名するのがプロ側の義務だろう。甲子園などで活躍した選手などは、すでに「旬」だと見ていい。ただ、即戦力だとは言えない、ということなのだ。要するに、「売り時買い時」の話だ。時期を外すと、その選手の適正な成長も阻害される、ということである。
甲子園活躍組は、ある意味早熟な連中であり、早くプロ入りしたほうが、プロでも活躍できる可能性が高い。清原など、大学に行っていたら、ただの不良大学生で終わり、野球すら途中でやめていたかもしれない。あれはプロの育成失敗ではなく、単に「異常品種」「早熟種」であっただけのことだ。
鳴門(徳島)12-11作新学院(栃木)
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
作新 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 | 4 | 0 | 2 | 0 | 11 |
鳴門 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 | 0 | 6 | X | 12 |
【作】宇賀神、入江、今井【鳴】中山、尾崎、松本
【本】手束、佐原=満(鳴)
【試合経過】
先発は作新が宇賀神、鳴門が中山
1回表、作新は1死一、三塁から4番入江の左犠飛で1点を先制
2回裏、鳴門は2死から6番矢武が安打で出塁も無得点
鳴門は4回から尾崎が登板
4回表、作新は2死三塁から8番鮎ケ瀬の中前適時打で2-0
作新学院は4回途中から入江が登板
4回裏、鳴門は1死一塁から4番手束が左越え2ランを放ち2-2同点
5回表、作新は2番山ノ井からの5連打と犠飛で3点を奪い5-2と勝ち越し
鳴門は6回から松本が登板
作新は6回表、3連打でまず1点。ここで鳴門は背番号1の河野が登板。1死二、三塁から4番入江が左中間へ2点二塁打を放ち8-2。2死後6番篠崎の右越え適時二塁打でさらに1点を加え9-2とリードを広げた
鳴門は6回裏、無死満塁から5番佐原が右翼ポール際に満塁弾を放ち6-9
作新は7回、甲子園優勝投手の今井が登板。先頭打者を変化球で投ゴロ。次打者を変化球で空振り三振、最後の打者に対し150キロが出るとスタンドから拍手。さらに151キロ、最後は鋭い変化球で空振り三振に仕留めた
作新は8回表、無死一塁から3番小林の適時二塁打で10-6。さらに2死三塁から6番篠崎の適時打で11-6とした
鳴門は8回裏、4番手束が今井の145キロを左前安打。盗塁と暴投で三進。1死後6番矢竹が148キロを三塁線へ適時打しまず1点。7番富士が四球で一、二塁。8番武石は遊ゴロも遊撃手がトンネルし2点目。9番河野が右前安打し1死満塁。1番日野の4球目に今井が自己最速タイの152キロをマークするもフルカウントから押し出し四球。2番鎌田が変化球を中前へ適時打し2者生還。11-11の同点! 3番中山は148キロ三振。暴投で2死二、三塁。4番手束は三振も捕手が後逸し振り逃げ(記録は今井の暴投)。この間に三塁走者が生還しついに12-11と逆転!
作新は9回表、1死から1番山本が右前安打。暴投で二進。しかし後続なく無得点に終わり試合終了
- 作新学院対鳴門 力投する作新学院の宇賀神
- 作新学院対鳴門 2番手で登板した作新学院の入江
- 作新学院対鳴門 力投する作新学院の今井
出場校
北海(北海道)
盛岡大付(岩手)
聖光学院(福島)
作新学院(栃木)
常総学院(茨城)
木更津総合(千葉)
東邦(愛知)
履正社(大阪)
広島新庄(広島)
鳴門(徳島)
明徳義塾(高知)
秀岳館(熊本)