ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です
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きたろうという俳優は特に好きでも嫌いでもないが、その独特な風貌には「存在価値」があると思っている。優れた監督は、俳優の風貌の大切さを知っている。ダメな監督は、役者の風貌に合わない役をさせて作品をダメにする。なお、黒澤明が軽演劇(大衆演劇)の役者を自分の映画によく起用したのも、彼らの風貌の持つ力を良く知っていたからだろう。それが高じて「トラ、トラ、トラ」では、完全な素人を重要な役(山本五十六役とか)に起用したりしたわけだ。なお、「影武者」でも徳川家康役に素人を使っている。
近年のハリウッド映画に魅力が無いのは、特に脇役に面白い風貌の俳優が使われなくなったせいもある。また、面白い風貌の俳優を活かす脚本や演出になっていない。
近年のハリウッド映画に魅力が無いのは、特に脇役に面白い風貌の俳優が使われなくなったせいもある。また、面白い風貌の俳優を活かす脚本や演出になっていない。
-デビュー当時から個性を確立していた気がします
きたろう ライブはやっていたけど、そんなに仕事があったわけじゃない。不安はありました。18年目くらいの頃、伊丹(十三=監督、97年没)さんの作品に出してもらった辺り(88年「マルサの女」)に転機があったのかもしれない。伊丹さんから「きたろう、お前の背中には哀愁がある」って言われて。単なる猫背なんだけど(笑い)。僕は役者やっていていいのかなって思えたんですね。ちょうどそのころバラエティー番組でご一緒した鈴木清順監督(17年没)から、「あなたは黙って口を開けていれば、仕事はどんどん入ってくる」って言われた。あくせくしなくていいんだってあの時思えたんですね。役者は待つのが仕事で、本当は待つの大嫌いなんだけど(笑い)。
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