ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です
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# 248 ゲームの自由度
テレビゲームの中で私が特に好んでやるのがロールプレイングゲームの「剣と魔法」物だということは前に書いたが、そうしたゲームの特徴は「旅と戦いと報酬」である。つまり、ゲーム世界を旅しながら敵や怪物と戦い、戦いに勝って報酬を得る、というのが基本だ。その中でもストーリー性が強いものと弱いものがあり、私が好むのはストーリー性は弱く、そのゲームの中をただふらふらとさまよっているのが楽しいというゲームだ。そうしたゲームは一般的には「自由度が高い」という。ドラゴンクエストなどは比較的自由度は高い方だが、それでもストーリーはわりと明確である。ファイナルファンタジーあたりになると、私から見れば、向こうが勝手に決めたストーリーラインに沿って、ただゲーム機を操作しているだけのような気がして、あまり好みではない。つまり、非常に自由度が低いのである。そうした日本の作品に大きな影響を与えた本場のRPGが「ウルティマ」であるが、その「ウルティマ」ほど自由度の高いゲームも滅多にないだろう。私は「Ⅵ」しかやっていないし、しかもそれを10年近くやってまだクリアしてもいない。それどころか、このゲーム世界のどこに何があるのか、まださっぱりわからないのである。攻略本でも見れば分かるかもしれないが、このゲームは別に攻略するためのゲームではない。私はただその中を旅するのが楽しいし、ふとした機会に何かの発見をするのが楽しいのである。スーファミだからデータセーブも1つで、同じデータで延々とやるか、白紙に戻してやるしかないという厳しさだが、それもいいだろう。それこそ、人生と同じく一回性のものではないか。こんな名作が、日本ではほとんどやる人がいないというのは寂しいことである。
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