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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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野球の面白さは、騎士物語の面白さに似ている。名のある騎士の一騎打ちや、戦場での戦いが、野球における投手と打者の戦いやチームとしての戦いに相当するのである。サッカーなどにはそういうイメージは無い。したがって、サッカー選手に対するイメージは豪勇の武士や騎士ではなく、ある種の職人集団というイメージである。しいて言えば、忍者集団くらいか。しかし、剣と楯に相当するバットとグラブを持ち、相手と切り結ぶ野球の人気が落ちてきたのと、騎士物語やチャンバラ映画が衰退してきたのは、無関係ではないだろう。
その一方で、野球漫画で野球の持つ戦略的面がクローズアップされてきたのは、人間の思考自体が戦略的になってきた現代という時代を反映しているかもしれない。今どき、努力と根性で勝利を勝ち取るというスポーツ漫画など見たいという人間は多くはないだろう。
昔のスポーツ漫画は、才能に秀でた人間が主人公であるというのが当然の前提であり、だからこそ、凡人たちを主人公にしたちば・あきおの「キャプテン」などが新鮮だったのである。それ以前の「ストップ!兄ちゃん」などは、中学生のくせにプロのナンバーワン投手(金田がモデル)の球を平気でホームランするような怪物であり、ちば・てつやの「ハリスの旋風」の主人公にしてもおっちょこちょいな性格だがスポーツは万能であった。かなり時代は下るが、あだち充の「タッチ」その他の主人公たちにしても、実は才能に恵まれた者たちであって、スポーツ漫画の主人公が運動の才能に恵まれていることは当たり前の話であったのだ。
であるから、「おおきく振りかぶって」という漫画が、いかに革命的な漫画であったかがわかるのである。100キロそこそこのボールしか投げられない投手が、コントロールだけを頼りに、いかにして勝つか、というこの前提だけで、野球好きな人間なら、胸をわくわくさせるはずである。この漫画が成功したのは当然であった。
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