開幕4連勝を目指したDeNA2年目の京山将弥投手(19)が25日の広島戦で初黒星を喫した。2回途中、5安打7失点、6四死球と別人のような内容でKOされた。野球評論家の西本聖氏にテレビ観戦で分析してもらった。
-出遅れていたウィーランド、今永が先発に復帰。これまで毎週日曜日に投げていたが登板間隔が中6日から中9日に変わった
西本氏 これが最大の原因。京山のローテーションが変更になった時点で「?」と感じていた。調子が落ちているなら分かるが中6日でしっかり結果を出している投手をなぜ変えるのか。好調な時というのは中6日どころか中5日でも投げたいというのが投手心理。ラミレス監督は野手出身。なので投手コーチがそのへんは言わないといけない。若い投手が出てきたということで楽しみにしていたが、私の不安が的中した。
-中9日は調整が難しい
西本氏 中6日の調整を体が覚えてきたところでの中9日。状態が悪い場合はじっくりと時間をかけて修正できる。でも好調時は難しい。まして2年目でまだ若い投手なら、なおさらだろう。3試合で4個しか出していない四球が今回は2回途中で6四死球。制球が悪い投手ではないのにこの数字というのは調整が難しかったことを物語っている。
<京山の今季登板成績>
▽4・1(ヤクルト) ○5回5安打1失点、3三振1四球
▽4・8(広 島) ○5・2回4安打無失点、2三振2四球
▽4・15(中 日) ○5・2回3安打1失点、6三振四球
▽4・25(広 島) ●1・2回5安打7失点、0三振6四死球
-投球内容はどうだったか
西本氏 チェンジアップやスライダーといった変化球が多かった。ストレートをもっと使うべき。捕手のリードにも問題があったのではないか。
-この黒星は今後にどう影響するか
西本氏 単なる1敗ではないと思う。復帰したウィーランド、今永、そして好調の京山で3連敗。ゴールデンウィーク中の9連戦などを見据えたローテーションの変更だったと思うが、DeNAにとっては重い1敗になったに違いない。