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ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です 管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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イチローのヤンキース移籍記念に、過去記事を再掲載しておく。これはイチローが9年連続(10年か?)200安打を達成した時の記事だ。



現在の、大リーグ歴代安打数最多記録保持者のピート・ローズがイチローの偉業を称えながら、苦言を一つ呈している。それはイチローのフォアボールの少なさのことである。一番打者の役目は塁に出ることであり、その内容がヒットだろうと死四球だろうと価値に変わりはない。安打数よりも出塁数と出塁率こそが一番打者には大事なのだ、という趣旨の発言である。
これは私もそのとおりだと思う。イチローの成績とマリナーズのチーム成績が比例しない一番の原因はそこにある。イチローは確かに安打数は多いが、死四球の数は驚くほど少ない。それは、彼には長打が無いとわかっているから、四球を与えるよりは、勝負する方を投手は選ぶからである。イチローの驚異の安打数も、相手投手が勝負するからの結果なのである。結果的に、イチローの安打数は毎年200を超え、その積み重ねた記録は歴史的なものになるが、しかし、チームとしては彼が1試合に1回か2回しか出塁しないのでは、それを得点に結びつけることは容易ではないのである。これがマリナーズの成績とイチローの成績が比例しない理由だ。逆に言えば、他の選手がだらしないからそうなっているのだが、とにかくシングルヒッターは、一人では得点できないのである。だからこそ大リーグではホームランバッターがもてはやされるのだ。しかし、野球本来の面白さは、「ホームラン無しでいかにして点を取るか」という頭脳の競い合いにあったのであり、ベーブ・ルースが出て以来、野球というゲームの本質が変わったことを球聖タイ・カッブは嘆いていた。おそらくイチローこそはタイ・カッブ時代の野球の再来なのである。
これもピート・ローズが言っていたことだが、イチローの野球は強豪チームにいてこそ意味を持つという。他の選手との有機的なコンビネーションで得点に結びつけてこそ、イチローの存在は意味を持つということである。すなわち、投手力があり、1点の重みが意味を持つチームに行かないかぎり、イチローはただ自分の記録のためにのみ野球をしたプレイヤーの一人にしかならないだろう。
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