ゲーム・スポーツなどについての感想と妄想の作文集です
管理者名(記事筆者名)は「O-ZONE」「老幼児」「都虎」など。
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藤永茂博士の「私の闇の奥」より転載。
欧米によるリビア侵略については、そのインチキ革命の最初から、これは欧米によるリビア侵略だとはっきり書いてきたが、いくら事実が表に出ても、実際には「やったもの勝ち」であるのがこの世界の現実だ。西欧国家のどんな悪どい行為でも、世界はそれを裁く術を持たない。
しかし、歴史の記録を残すことで、彼らを道義的に裁くことはできる。彼らを軽蔑するという手段で、西欧人であることを恥じ入らせることはできる。
私が英仏の人間なら、彼らの国家の行為に対し、英国人であること、仏国人であることを恥じるだろう。
いや、アフリカを数百年に渡って収奪してきた彼らにとって、悪行は「強者の権利」としか思われないのかもしれないが。
「西欧は文明国ではない。文明国ならば後進国をいたわり、導くはずなのに、彼らはそれをいじめ、収奪しているではないか」という意味のことを西郷隆盛が言っているが、我々は他国への強盗行為こそが西欧文明の精神の現れであると知らなければならない。それは過去から今に至る歴史のすべてで証明されているのである。
(以下引用)
欧米空軍によるリビア攻撃は3月20日に始まりましたが、そのすぐ後のブログ『リビアは全く別の問題である』(2011年3月30日)で、私は次のように書きました。:
■「いまのリビアの問題はアラブ世界の政治体制の民主化の問題ではありません。アフリカを自分たちの支配下に留めておきたいという欧米の強烈な意図の端的な表れです。アフリカ大陸は、自分とその一族の権力と富を維持増大させることだけしか考えていない腐敗し切った独裁的政治家が沢山います。その中でリビアのカダフィが飛び離れて惨たらしく残酷な独裁者だとは、私が調べる限り、どうしても思えません。我々はカダフィについてもリビアについても余りに無知に過ぎます。例えば、彼のGMR(Great Manmade River, リビア大人工河川)事業、ウィキペディアには、
#1953年、リビアにおける石油探査の際、内陸部のサハラ砂漠の地下深くに1万年以上前に蓄積された大量の地下水が眠っていることが発見された。1984年、その地下水を汲み上げ、海岸部のトリポリやベンガジといった大都市や、トリポニタニア、キレナイカの農耕地帯に供給する大灌漑計画が発表された。25年計画であり、2009年度中の完成を目指している。カダフィ大佐は、この計画について「世界の8番目の不思議だ」と述べた。#
と説明されている河川土木事業に、カダフィのリビアは巨大な国費をつぎ込んで来ました。この巨大事業の究極的な是非については色々議論があるようですが、この計画によって、リビアの砂漠が緑化され、国として食糧の安価な自給が可能になることについては多大の支持者が存在します。石油産出からの収入をこのような形で有効に使っている国家は珍しいと言わねばなりません。中近東やアフリカの石油産出国では多数の大金持ちが生まれるのが通例ですが、フォーブスの世界長者番付には一人のリビア人の名もないようです。寿命・教育・生活水準などに基づいて国ごとの発展の度合いを示すHDI(Human Development Index,人間開発指数)という指数がありますが、2011年度試算では、リビアはアフリカ大陸で第一位を占めています。また、幼児死亡率は最低、平均寿命は最高、食品の値段はおそらく最低です。若者たちの服装もよく、教育費や医療費はほぼキューバ並みの低さに保たれているようです。
いわゆるグローバリゼーションを推し進めて利潤の最大化を目指す国際企業群の常套手段は、まず給水機構を私有化し、安価な食糧を運び込んでローカルな食糧生産を破壊し、土地を買収し、現地で奴隷的低賃金労働者を調達し、そこで輸出向きの食糧生産を始めることです。アフリカ大陸の随所に見られるトレンドです。ところが、リビアでは、石油で儲けた金を治水事業に注ぎ、砂漠を緑化し、自国内で安価な食糧を生産しつつあります。これは国際企業群のもくろみに真っ向から逆らう動きであり、放っておくわけには行かないのです。」■
2月にリビアの内戦が始まってから約4ヶ月、私も随分と資料を当りましたが、3月末に書いたことに大幅な変更は不要と思っています。カダフィという特異な人物のはっきりした像は私の心中になかなか結びませんが、アメリカにとってのカダフィ像については、ますますはっきり見当がついて来た感じです。それは、アメリカ大帝国の気に入らぬ事をあえて行なう人物として、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領のそれに酷似したイメージです。チャベスに対しては、今までのところ、クーデターも暗殺も失敗しましたが、今度のカダフィの場合には、クーデターはもう実質的に成功したようなもので、後はカダフィ個人の処分が残るだけでしょう。
欧米によるリビア侵略については、そのインチキ革命の最初から、これは欧米によるリビア侵略だとはっきり書いてきたが、いくら事実が表に出ても、実際には「やったもの勝ち」であるのがこの世界の現実だ。西欧国家のどんな悪どい行為でも、世界はそれを裁く術を持たない。
しかし、歴史の記録を残すことで、彼らを道義的に裁くことはできる。彼らを軽蔑するという手段で、西欧人であることを恥じ入らせることはできる。
私が英仏の人間なら、彼らの国家の行為に対し、英国人であること、仏国人であることを恥じるだろう。
いや、アフリカを数百年に渡って収奪してきた彼らにとって、悪行は「強者の権利」としか思われないのかもしれないが。
「西欧は文明国ではない。文明国ならば後進国をいたわり、導くはずなのに、彼らはそれをいじめ、収奪しているではないか」という意味のことを西郷隆盛が言っているが、我々は他国への強盗行為こそが西欧文明の精神の現れであると知らなければならない。それは過去から今に至る歴史のすべてで証明されているのである。
(以下引用)
欧米空軍によるリビア攻撃は3月20日に始まりましたが、そのすぐ後のブログ『リビアは全く別の問題である』(2011年3月30日)で、私は次のように書きました。:
■「いまのリビアの問題はアラブ世界の政治体制の民主化の問題ではありません。アフリカを自分たちの支配下に留めておきたいという欧米の強烈な意図の端的な表れです。アフリカ大陸は、自分とその一族の権力と富を維持増大させることだけしか考えていない腐敗し切った独裁的政治家が沢山います。その中でリビアのカダフィが飛び離れて惨たらしく残酷な独裁者だとは、私が調べる限り、どうしても思えません。我々はカダフィについてもリビアについても余りに無知に過ぎます。例えば、彼のGMR(Great Manmade River, リビア大人工河川)事業、ウィキペディアには、
#1953年、リビアにおける石油探査の際、内陸部のサハラ砂漠の地下深くに1万年以上前に蓄積された大量の地下水が眠っていることが発見された。1984年、その地下水を汲み上げ、海岸部のトリポリやベンガジといった大都市や、トリポニタニア、キレナイカの農耕地帯に供給する大灌漑計画が発表された。25年計画であり、2009年度中の完成を目指している。カダフィ大佐は、この計画について「世界の8番目の不思議だ」と述べた。#
と説明されている河川土木事業に、カダフィのリビアは巨大な国費をつぎ込んで来ました。この巨大事業の究極的な是非については色々議論があるようですが、この計画によって、リビアの砂漠が緑化され、国として食糧の安価な自給が可能になることについては多大の支持者が存在します。石油産出からの収入をこのような形で有効に使っている国家は珍しいと言わねばなりません。中近東やアフリカの石油産出国では多数の大金持ちが生まれるのが通例ですが、フォーブスの世界長者番付には一人のリビア人の名もないようです。寿命・教育・生活水準などに基づいて国ごとの発展の度合いを示すHDI(Human Development Index,人間開発指数)という指数がありますが、2011年度試算では、リビアはアフリカ大陸で第一位を占めています。また、幼児死亡率は最低、平均寿命は最高、食品の値段はおそらく最低です。若者たちの服装もよく、教育費や医療費はほぼキューバ並みの低さに保たれているようです。
いわゆるグローバリゼーションを推し進めて利潤の最大化を目指す国際企業群の常套手段は、まず給水機構を私有化し、安価な食糧を運び込んでローカルな食糧生産を破壊し、土地を買収し、現地で奴隷的低賃金労働者を調達し、そこで輸出向きの食糧生産を始めることです。アフリカ大陸の随所に見られるトレンドです。ところが、リビアでは、石油で儲けた金を治水事業に注ぎ、砂漠を緑化し、自国内で安価な食糧を生産しつつあります。これは国際企業群のもくろみに真っ向から逆らう動きであり、放っておくわけには行かないのです。」■
2月にリビアの内戦が始まってから約4ヶ月、私も随分と資料を当りましたが、3月末に書いたことに大幅な変更は不要と思っています。カダフィという特異な人物のはっきりした像は私の心中になかなか結びませんが、アメリカにとってのカダフィ像については、ますますはっきり見当がついて来た感じです。それは、アメリカ大帝国の気に入らぬ事をあえて行なう人物として、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領のそれに酷似したイメージです。チャベスに対しては、今までのところ、クーデターも暗殺も失敗しましたが、今度のカダフィの場合には、クーデターはもう実質的に成功したようなもので、後はカダフィ個人の処分が残るだけでしょう。
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