好調 日本ハム ウルフの陰にダルビッシュあり
【野球】
2011年5月16日 掲載
2安打1失点で3勝目
日本ハム・ウルフの好投が止まらない。
5月15日のオリックス戦でも序盤から150キロ近い直球と変化球を巧みに使い相手打線を翻弄。六回途中に右足首をひねり、途中降板を余儀なくされたが、それでもこの日許した安打は2本(1失点)だけ。七回2死までノーヒットノーランという好投を見せた前回登板(6日、対ソフトバンク戦)に続く安定した投球で自身3連勝を飾った。
昨季終盤までは抑えや中継ぎとして力任せの投球が目立ったウルフ。ところが、先発に転向するといきなり5試合で3勝をマークしている。この実績を買われ、今季は開幕から先発ローテーションの一角を守っているが、本人にその躍進のきっかけを聞くと、開口一番、ダルビッシュの名前を挙げた。
「彼(ダルビッシュ)はボク以上の速球を持っているけど、その速球に頼らない投球をする。打者のバランスを崩すために、変化球をうまく投球の中に入れている。昨年、それを(ベンチやブルペンから)何度も見て、ボクも『これだ』と思ってね」(ウルフ)
そこで本人が密かに投球に組み込んだのが「カーブ」だった。
「80~85マイル(約129~137キロ)のカーブを正確に投げられれば自分の95マイル(約153キロ)の速球との速度差が20キロぐらいになり、相手打者のタイミングを崩せる。それを今は徹底している。三振でも内野ゴロでもアウトはアウト。以前のように三振を狙いにいくより、内野ゴロで抑えていけば、体力も消耗しない。ダルビッシュは三振を取る? いや、そこは真似ていないから(笑い)」(ウルフ)
この日も降板するまで奪三振はわずかに「2」。三振へのこだわりはすでにない。
力に頼るメジャー仕様の投球から、緩急を使う「日本仕様」に変貌したウルフ。「大化け」は偶然じゃない。
5月15日のオリックス戦でも序盤から150キロ近い直球と変化球を巧みに使い相手打線を翻弄。六回途中に右足首をひねり、途中降板を余儀なくされたが、それでもこの日許した安打は2本(1失点)だけ。七回2死までノーヒットノーランという好投を見せた前回登板(6日、対ソフトバンク戦)に続く安定した投球で自身3連勝を飾った。
昨季終盤までは抑えや中継ぎとして力任せの投球が目立ったウルフ。ところが、先発に転向するといきなり5試合で3勝をマークしている。この実績を買われ、今季は開幕から先発ローテーションの一角を守っているが、本人にその躍進のきっかけを聞くと、開口一番、ダルビッシュの名前を挙げた。
「彼(ダルビッシュ)はボク以上の速球を持っているけど、その速球に頼らない投球をする。打者のバランスを崩すために、変化球をうまく投球の中に入れている。昨年、それを(ベンチやブルペンから)何度も見て、ボクも『これだ』と思ってね」(ウルフ)
そこで本人が密かに投球に組み込んだのが「カーブ」だった。
「80~85マイル(約129~137キロ)のカーブを正確に投げられれば自分の95マイル(約153キロ)の速球との速度差が20キロぐらいになり、相手打者のタイミングを崩せる。それを今は徹底している。三振でも内野ゴロでもアウトはアウト。以前のように三振を狙いにいくより、内野ゴロで抑えていけば、体力も消耗しない。ダルビッシュは三振を取る? いや、そこは真似ていないから(笑い)」(ウルフ)
この日も降板するまで奪三振はわずかに「2」。三振へのこだわりはすでにない。
力に頼るメジャー仕様の投球から、緩急を使う「日本仕様」に変貌したウルフ。「大化け」は偶然じゃない。